黄昏の国日本で、21世紀最大の住宅開発となる、晴海選手村跡地「晴海フラッグ」。超大規模であるが故に、販売は数年がかりと考えられていました。第一期分譲が終わり、新しい街区分譲の第二期が始まるところでコロナウイルスによる先行き不透明感が出て販売が停止。1年以上止まった今もまだ再開されていません。
引き渡し時期も1年延びたため、新築マンションとしては、異例の無償キャンセル措置がとられ、少なくない方がキャンセルされた模様です。なお、私だったらキャンセルしない、と書きましたけどね。
2020年5月の第一回目緊急事態宣言明け以降、東京23区の住宅マーケットは明らかに過熱しました。自宅の中で過ごす時間が増えた人たちが、住宅購入に目が向き始め、新築マンション・中古マンション共に在庫が一気に減りました。マンションだけではなく、戸建ても売れています。
この結果、東京の湾岸エリアは、この1年の間に+10%は値上がりしてしまいました。マンションによってはそれ以上の値上がりを記録しています。
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この夏、五輪が開かれるかどうかにかかわらず、晴海選手村は2021年に役目を終えて改装し、分譲マンションとして供給されることは決定されている未来です。住宅マーケットの過熱と共に「晴海フラッグ第二期が再開する時、値上げして販売するのか」と議論されてきました。
と思ったら、根拠ない記事が出てきて大人気だったみたいなので、
オリンピックレガシーのなくなった選手村「晴海フラッグ」は、値下げしてどんどん売りさばくしかない
https://bunshun.jp/articles/-/43478
オリンピックレガシーとしての価値がなくなれば、冴えない物件に
まず、五輪が中止となれば話は簡単だ。今すぐリニューアル工事にかかることしかない。従来、2年半をかけて間取りの変更、内装等のやり替えを行うことを予定してきたが、選手村として使われないのだから片付けもなく、多少工期を早めることができるかもしれない。最速でかかれば23年の夏くらいまでに引き渡せる可能性がある。ただしオリンピックレガシーとしての価値はなくなり、勝どきの駅からめちゃくちゃ遠い海辺のマンションという、あまり冴えない物件となってしまいそうだ。なにせ勝どき駅周辺には徒歩圏内に既にたくさんのタワマン群がそびえる。その中をとぼとぼ歩いて海風吹きすさぶマンションに帰る気持ちはあまり盛り上がりそうにない。まだ残り3000戸以上の住戸を売らなければならないデベロッパー側も、まことにご苦労様というしかない。
「は?何言ってるの?いまのマーケットきちんと理解して言ってるの?」と、湾岸エリアの妖精として反論しておきました。この著者、元三井不動産の人なんですよ…
五輪延期の選手村マンション「晴海フラッグ」 “価値ナシ説”に反論
https://bizspa.jp/post-427062/
ですから、「もし販売中止前の価格据え置きでこの夏以降に再販売されるとしたら、晴海フラッグは空前絶後の人気マンションになる。坪単価水準で考えると郊外並の価格で東京都中央区のマンションが販売されることなんて、二度とないのだから」。
基本、買いを煽ることのないのらえもん※が、ここまで書くのは「まぁ価格据え置きなんてありえないよね、だって、周りのマンションが売れなくなってしまうもの。」と思ったからでした。この記事もやはりヤフコメではさんざん叩かれましたけど。
※私は買い煽りや売り煽りを慎む品行方正なアカウントです。
しかし、現在得られる情報を総合すると、どうも第二期の価格、そのままで販売するみたいなんですよね。第二期二次以降の価格がどうなるかは知りませんけど。となると、やはり空前絶後の人気マンションになるのは、ほぼ確定してしまいます。いま、同じ価格帯で探そうとすると、下手したら千葉や埼玉までいかないと買えないマーケットなんですよ。そりゃ人気出ますよね。
出遅れた!という方、大丈夫です。強烈に人を選ぶマンションなので、合わない可能性もあります。自分はこの列に並ぶべきなのか…以下、のらえもん渾身の晴海フラッグレポートをお読みください。
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