ネタに困ったときのask.fm。今回もなかなかパンチのある問いが来たので、改めてこちらでお答えします。
仲介担当者個人にリベートを渡すと有利?
Q:中古物件を購入しようと思っていますが、 仲介業者の担当者個人にリベートを渡すとやはり有利になるんですか?
A:中古物件のお得な買い方については、弊著「本当に役立つマンション購入術」でほぼ余すことなく書いたつもりです。詳しい内容は本を読んでいただくとして、ニュアンスだけ知りたければ、以下2つのエントリがほぼファイナルアンサーかと考えています。このエントリは私のブログの中でも一番の名作だとひそかに思ってます。
どこにも載ってない中古マンションのお得な買い方:その1
どこにも載ってない中古マンションのお得な買い方:その2
それを超える買い方として、「仲介業者担当者個人へのリベート」はどうかというお問い合わせですが、私はこう考えるのです。
たしかに、自分への契約を有利に成立させるために、仲介業者ではなく担当者個人へ謝礼もしくは商品券等でリベートを支払い、自分と担当者の利益を一致させるというのはルール無視でなら、ありかもしれません。ただ、その行為はモラルハザードを産みます。買い手と売り手は常に利益相反の関係にあり、「自分に有利な条件」というのは「売り手に不利な条件」であるからです。中立を保つべき仲介人がこのゲームに介入して書いて有利に歪めるとしたら、それは売り手側への背信行為となります(通常、解雇にあたる行為です)。また、湾岸のように均一化された部屋がエリア内に数千と存在し、高度に市場が形成されている場所では、仲介人を味方に引き入れたとしても、相場の範囲内でしか購入できません。
そもそも、リベート受け取る仲介担当者に自分が住みたい家を探してもらいたいですかね?
基本的に、家の購入というものは、祝福されるものだと考えます。
親兄弟友人に祝福され、子どもには喜ばれる、そういった買い物が幸せですよね。
ルール無視した買い方をした家に住んでも幸せは呼べませんね。
この記事へのコメントはありません。