実際に寄せられた相談を元にのらえもんの返信を公開シミュレーションをするケーススタディ集です。
ask.fmで書いたのですが改めてこちらでもお伝えします。
「戸建てでなく、マンションに関心を持たれた理由を教えてください。」
Q:戸建てでなく、マンションに関心を持たれた理由を教えてください。 または、のらえもんさんが考えるそれぞれのメリット・デメリットを教えてください。
A:
私は年齢を重ねるごとに狭まっていく人生の選択肢をなるべく多く保っていきたいという志向を持っています。このブログでは戸建てについてほとんど述べませんが、これは戸建て住宅を否定したいわけではなく、何に重きをおくかの違いです。「損をしない住宅購入」がこのブログのテーマとなりますが、戸建て住宅ですとこのテーマをクリアする選択をあげることが私には難しく、自然とマンションという選択になりました。
戸建てに対するマンションの最大の利点、それは購入後の選択肢の豊富さにあります。人生は選択と決断の連続です。
人生には転機となるイベントが待っています。「結婚・出産」「子供の進学」「転勤辞令」「親の病気と介護」・・・こうしたイベントで、なるべく自分の選択肢が多いまま保っておきたい、そのためには「なるべく損をしない」というのが前提条件となるのです。
マンションが戸建てより経済的に優れていると考えるのは以下の3点によってです。
- 戸建の経済的な耐用年数は20年〜25年と決まっており、現在は状態が良い家も悪い家も古家扱い、となります(これが正しい悪いではなく今の仕組みがそうなってます)。上物にかけたお金は20年の償却計算なのでマンションよりも若干不利です。管理費修繕費の支払いはありませんが、自分の手で管理清掃しなくてはいけない義務も発生します。
- マンションと戸建はその性質上、同じ値段ならマンションの方が利便性が高い場所に建ちます。そのため、賃貸に出してもお客がつきやすいです。
- 売却するとしても、最大公約数で画一的に作られているマンションは、自由な設計の戸建に比べると評価がしやすくなってます。
すなわち、売りやすく貸しやすく評価しやすいマンションは戸建てより資産価値を保ちやすくなります。管理費修繕費は生活を便利にするための犠牲の一部であり、掛け金でもあります。
一方、戸建の最大のメリットは、カスタマイズがかなり自由なことです。制約条件はマンションよりかなり緩く、法令規制の範囲でなんでもできます。都市部ならコストはかかりますが、地下室というダイナミックな解決方法もあります。また上下階の迷惑音を考えなくても良いのは子育てを考えるうえでメリットでしょう。
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