先日、「のらえもんの購入売却相談」を公開したところ、1日平均2通ほどのメールが来るようになりました。多いときや忙しいときは即返信はできませんが、情報交換の意味もあるので時間の許す限り返信しております。長いことかかりましたが本日、やっと待ちがゼロになったところです。
マンションは人生を左右する高額商品ですから、実際には人生相談のような内容もあります。今回は先日寄せられたお便りに対して、返信をもういちど考えて公開するケーススタディ集です。ちなみに、相談内容はぼかしてありますし、ご本人からの許可をとっています。今回はこちら↓
非湾岸タワーマンションを買いましたが、湾岸タワーマンションを選べばよかったのではないかと不安です。
Q:
いつも楽しく読ませていただき、勉強させていただいております。
先日、人生で初のマンションの契約をして手付金も支払ってきました。約9000万円です。夫婦の職場にアクセスが良いことが主な理由です。しかし、契約後から、主に私の中で、以下のような不安が募ってきました。(正確には、購入前から何となく持っていた不安が購入後も残っている、あるいは更に強くなってきているという感じです。)
・購入したマンションの立つ立地が、何となく好きになれるのか不安
・1000万円以上安い中央区晴海のタワーマンションを選んだ方がよかったのではないか
・晴海であれば、今後整備される楽しみやワクワクも期待でき、資産価値も期待できたのではないか
(中略、かなり長いメールでした)以上のような不安が頭をよぎるようになり、晴海のマンションを選んだ場合のデメリットなどを思い浮かべて精神的な安定を求めるようになる等、どこか安心できない状態が続いています。
質問内容は、以上のような場合、私が精神的に安心して選んだマンションに生活できるヒントとしては、どういうことが考えられるでしょうか?ということです。
今後生活する中で、都度「晴海にしておけば・・・」と思ってしまうようなことはできれば避けたいので、そう思わずに済むような、何か処方箋・安定剤を、のらえもん様から頂けると大変助かります。
A:
こんにちは、のらえもんです。
湾岸の妖精へ、「湾岸に住まなくて良かったと思える処方箋をください」とはなかなかパンチが効いた質問ですね(笑)
まじめにお答えするとなると、
住宅は、金融商品ではなくあなたと家族が暮らす「住まい」です。頭のいい人ほど、資産価値に目が向いてしまい他のことがすっ飛んでしまいます。一度選んだからには、選択が正しかったのかで思い悩むより新しい住まいでの新生活のことに頭を切り替えたほうが幸せですし、坪単価の高いマンションですから棟内ご近所も社会の上層を占める方達でしょう、いままでとは違った人付き合いが期待できますよ。
晴海を含め湾岸地区はまだ発展途上の街です。これから整備されていくワクワク感、たしかにありますが立地条件からして、ここが中央区の最上級立地になることはありませんので、基本的にアッパーは決まっています。また周辺のインフラが整備されるということは工事による粉塵の発生や騒音、トラック交通量増加などもありますし、「住む」ということを考えれば一定期間我慢せざるをえないことのデメリットもあります。人生の長くない期間、交通利便性が悪いところに住まざるをえません。
多様性という面からも、昔から人が住んでいる街とほぼ新住民しかいない街では違います。新旧住民がほどよくミックスされているところは多様性に富んでいてお子様の教育にもプラスだと考えます。
私からはこれくらいしか言えませんが、せっかく購入されたところを楽しんで好きになる、それが人生を豊かにするんじゃないでしょうか。人生は多元的な幸せの形がありますから。
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