SKYZ TOWER&GARDENの公式Webページがクローズとなりました。先日まで残り5戸表記でしたが、完売ということでしょう。リーマンショック後で1000戸超の巨大マンション販売としては記録的な早さではないでしょうか。GW後の販売でしたから実質9ヶ月程度で売り切ったことになります。
SKYZの魅力は、豊洲2・3丁目のマンションに比べてリーズナブルかつ開放感がある立地ということでした。他方、有楽町線豊洲駅まで徒歩12分と駅距離についての懸念がありました。売主は後に続くBAYZもあるので、価格は抑えられ、最終的には坪250万円程度の価格となりました。総合的に見て魅力と懸念のバランスは魅力の方に傾いていたと思います。
リーズナブルな価格設定とあわせ、湾岸地域への神風ともいえる東京オリンピック開催決定も重なり、販売は加速しました。歩いていける場所に千客万来施設も発表され、新豊洲地域のNo1物件として、しばらくは安泰ではないでしょうか。
資材・人件費高騰が問題視される前の物件ですので、パークタワー東雲と合わせこの物件の価格設定がリーマン後の「底」でしょう。これ以降のマンション価格は上がり基調だと思います。
ただ、マンション購入のボリュームゾーンである給与所得者の給与はまだ上がっていません。どれだけ物件の高騰についていけるか、またリーマンショックの二の舞にならなければといいのですが。外人投資家からの積極的な買いが入れば持続は可能ですが、それはそれで後々管理の問題が出てきそうです。区分所有法は外国に住む人が多数入居していることを想定していません。区分所有者の半数近くが外国居住になっていまえば、普通決議を通すのさえ大変になるのでは?
SKYZ以降は、こちらで書いたようにしばらくは中古の時代だと考えます。
湾岸には築浅の中古物件が多数あり、潜在的な在庫は豊富です。また入居から数年経ってみるとマンション毎に個性も出てきます。管理とコミュニティ、そして外部宣伝の優劣で価値の差が出てくる時代となるでしょう。
P.S.
BAYZの価格設定には注目しています。2400mmの順梁サッシと2mの透明バルコニーを早く見てみたいです。
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