6/4に地価LOOKレポートが発表されています。これは第一四半期つまりH28.1.1~H28.4.1の地価動向調査であり、”たった今”ではありませんが一般の私たちにとって、不動産取引実態を把握できる良い資料です。
総合評価で言えば、上昇横ばい下落の比率はここ10年でもっとも良い部類に入ることがわかりますね。
実際にメールから寄せられる相談などを受けている肌感覚としては、昨年秋~冬から比べるとだいぶ湾岸マンションへの関心、、、というより買い手が少しづつ戻ってきている感触です。
このブログの守備範囲では「佃・月島」「豊洲」「有明」の3地域が住宅区分の対象となっています。
佃・月島の高度利用地地価動向報告
豊洲の高度利用地地価動向報告
有明の高度利用地地価動向報告
今回の報告を読んでわかるとおり、基本的に3地域は似た傾向となっています。すべてまとめれば
- 根強いマンション需要が存在している
- しかし、中古マンションの取引については以前と比べてやや減少方向である
- 建設費の上昇によりデベロッパーの採算性は悪化しているものの用地取得意欲は強い
- 一次取得層が購入できる価格のほぼ限度に近づいている
- ただ各地域、今後ともインフラ整備が進む見通しから将来の地価動向はやや上昇すると予想
というところでしょう。私の実感ともあってます。豊洲については11月の豊洲市場オープンや12月の環状二号線などが、有明は五輪関連施設の建設などが今後のポジティブとして語られていますね。
新築供給が細る中、この地域の中古タワーマンションもだんだんと築年数も経過していくことから、変化の割合も緩やかになっていくと私は予想します。センチュリーパークタワーが今年丸17年、豊洲の最古参キャナルワーフタワーズが今年で16年、有明と東雲のWコンやオリゾンマーレが12年となりました。トップバッター達はこれから築年数効果がだんだんと減ってくる段階に入りつつあります。価格は急変しないほうがいいんですよね、買い手にとっても売り手にとっても。
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