パークホームズ豊洲 ザ・レジデンスにおよばれしたので行ってきましたからの続きです。
オーナーズラウンジの先には「クリエーターズラウンジ」があります。こちらは多目的室+キッズルーム+キッチンスタジオといった印象です。
写真左側には組み合わせ次第で円卓にも長卓にもなる机が、映っていませんが写真右手にはキッチンが備え付けられています。真ん中ほどに見える3つの白いテーブルには見づらいかもしれませんがそれぞれIHクッキングヒーターがはめ込まれていました。奥側は背の低い机で仕切られたキッズスペースとなっています。
タワーマンションの共用施設は、多目的に使えることが大事、という発想なのでしょう。上記施設は他のタワーならすべて別々に用意されてもおかしくないのですが、考えてみれば「小さい子供連れの主婦向け料理教室」を開きたいならその間、子どもが遊べる空間が必要です。親の目の届く範囲内で遊んでもらい、ママ達はおしゃべりをしながら料理をする、そういったマルチユースに耐えた広さと設計になっています。
訪問時の3月・4月は引越しシーズンということもあり、小さいお子さんを持つパパママの引越し作業の間に子どもを預かるサービスとして一時的に使われていました。こうしたサービスができるのもマルチルームの威力ですね。
キッズルーム+ラウンジという設計は、プラウドタワー東雲などに、キッチンスタジオ+調理台を兼ねた机はクロノレジデンスなどにそれぞれ作例が、ここまでのマルチユース対応は初めてではないでしょうか。
またこのマンションはゲストルームが3つ付帯しますが、その一つは「ゲストダイニング」でこちらが他のタワーマンションでいうところの「キッチンスタジオ+ゲストルーム」に相当します(当日写真を撮れなかったので販促パンフからキャプチャ)。
このクリエーターズラウンジと繋がった場所に、+αルームと名付けられた個室が設けられています。シアター・リラックス・タタミです。
個室をシェアしてしまいましょうという発想ですが、他のマンションなら「スタディールーム」とするところを、狭めの多目的室にしたところが面白いですね。きっと勉強や読書などはオーナーズラウンジでしてほしいということでしょう。
さて、2Fのエレベーターホールへ。専有部に向かいます。エレベーターのインフォメーションディスプレイは今風のニュースや天気予報が流れるタイプでした。
こちらが内部。外廊下の様子です。このボイドが2つある形となっています。BAYZやBASと若干雰囲気が似ています。
この廊下の処理が・・・コストダウンを感じてしまいます。タイル張りが一部しかされていないので、発砲コンクリートパネルがそのまま出ています。前面タイル貼りとはいわないまでも、せめて平滑面に処理するとかペンキを厚塗りしてもらうとか一工夫が欲しかったですね。
例によって訪問した専有部の写真はお見せすることができないのですが、モデルルームのイメージ通り、という印象でした。床暖房がリビングだけでなく主寝室にもついているのが特徴ですね。
外に出てみますと、昭和大学豊洲病院とのクリアランスが十分とられていて、開放感を感じます。このあたりは総合設計によるセットバックの効果を感じられます。
総合病院真正面という位置関係のため、棟内入居店舗が2つとも調剤薬局なのは「ご愛嬌」といったところでしょう。道を挟んだ真向かいに大き目のローソンがあります。
まとめ:
パークホームズ豊洲ザ・レジデンスですが、眺望については、基本的にかなり上層階で無い限り期待できません。そのため、他のタワーマンションにあるようなスカイラウンジ系の眺望共用施設がありません。そのかわり2Fに共用施設をまとめ、派手さはないものの「コミュニティ」をベースに様々な仕掛けを配置している、新世代のタワーマンションといった感があります。
派手さはありませんが、豊洲徒歩5分かつ豊洲西小が目の前といった立地であり、日常の利便性はいうまでもありません。また晴海通りよりひとつ奥に入ってますので、交通騒音もあまりなく静かです(ただし目の前は救急病院です)。
本物件は、ジムもプールもありませんが目の前の豊洲西小学校併設のプールとトレーニング室が2時間400円で利用できるのです。わざわざ棟内に作る必要がありません。教室も格安で開かれています。スタディールームはすぐ近くの豊洲図書館を利用できます。こうした施設の維持費の心配がありません。
このへんの割り切りもあり、気分をアゲる必要なく、シラフで選べる豊洲駅近のタワーマンションでしょう。
店舗は元々、クリニックモールという計画説明だったかと思います。
なのでご愛嬌、というわけではないのではないでしょうか?