先日訪問した、「パークシティ中央湊 ザ タワー」の対岸は都心回帰の流れを生み出した大川端リバーシティ21が建つ中央区佃です。この整備計画に関わった三井不動産は、この島の先端部分に一番高いタワーマンションを建てました。それがセンチュリーパークタワーです。CM「三井に住んでいます」で何度も取り上げられたこのマンションは三井不動産の基幹マンションのひとつです。
日本の住宅は築年数が経つほど減価しますが、時の流れに逆らうように資産価値を保つマンションは存在します。雑誌・都心に住むはこういった物件を「ヴィンテージマンション」と名づけましたが、湾岸でヴィンテージを名乗れるマンションがあるとしたら、まずこのセンチュリーパークタワーが挙げられるでしょう。
中央湊ザタワーのモデルルームでもこことの連続性が強調されていました。
いままさに第一回目の大規模修繕がはじまるタワーへ先日訪問する機会がありましたので、ご紹介しましょう。
物件概要
- 物件名:センチュリーパークタワー
- 総戸数: 756戸
- 大川端リバーシティ21のシンボルマンション
- 有楽町線月島駅 徒歩8分
- 地上52階建
- 三井不動産分譲・大成建設施工
立地・周辺環境
佃島の突端部分にあり、三方を隅田川に囲まれています。そのため都心では稀有なほどに開放感に溢れた眺望が楽しめます。
リバーシティ21にはマルエツやマツモトキヨシが入っており、品揃えの良い本屋も存在します。月島には徒歩8分、そして目の前の都道には東16系統東京八重洲口行きがかなりの頻度で運行されています。
東京の下町月島駅周辺にも近く、こちらもあわせて日常の利便性で困ることはないはずです。
URの賃貸棟などあわせて、地域住民は定期的に入れ替わる措置が図られています。駐車場は地域一帯で地下に埋め込まれていますので、住居棟や利便施設のほかには遮るものはなく、隅田川の向こう側から見るギチギチ感とは違い、意外と広々とした印象です。
タワーの足元入り口には交番があり、最強の警備会社完備といった感もありますね(笑)
眺望
リバーシティー21は配棟計画により、微妙にずれた位置で建設されています。もちろん、北向きは遮るものがありません。Googleアースで眺望をシミュレーションしてみました。100m(30階前後)で統一しています。
南向き:
月島方向の眺望となります。CGではまだクレーンが残っているキャピタルゲートプレースは既に入居が済んでいて、その奥に見えるドゥトゥールも同じく外観は完成しています。昼もいいですが、夜になると綺麗な夜景が楽しめそうです。
西向き:
道路を挟んだ向こう側、スカイライトタワーと若干かぶりますが、隅田川より向こう側は完全に抜けています。東京!を感じる眺望でしょう。
東向き:
隅田川の向こう側は江東区の門前仲町付近となります。こちら側に高い建物は無くどこまでも続く建物を眺めることになります。100mくらいまでくると開放感にあふれる眺望となります。
北向き:
「三井に住んでます」は眼下に見える永代橋から撮られていますが、建物側から見るとこのような眺望になります。都会とは思えない抜けた眺望かつ、夜景も楽しめる稀有な立地といえるでしょう。
建物・内装
竣工は1999年。第一世代の分譲タワーマンションと言えるでしょう。天井高はフロアにもよりますが、2.45m。特に高い印象はありません。しかし、このマンションはセントラルヒーティングのために、すべての部屋のエアコンは天カセ仕様となっています(必然的に、バルコニーに室外機がありません)。また2.35mの高いハイサッシ仕様となっているため、部屋から眺望を楽しむことができます。
またこの仕様のため、1999年にも関わらず、オール電化仕様です。内見すると、住宅設備はさすがに時代を感じますが、真鍮製のドアノブや、防火扉ながら天然の突板を使用した玄関扉は、ホテルを強く意識しています。エレベーター内装を見ると、同時期開業のホテル・グランパシフィックの影響が垣間見えます(個人の感想です)。
リフォームされていると違いますが、キッチンは独立型が多く、ほとんどのマンションで採用されているカウンター型ではありません。
このカーペットは大規模修繕で張り替えられるようです。
真鍮製ノブが付く防火玄関扉。インターホンの下には簡単なカウンターが。
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