本連載最後の豊洲タワーマンションとなりました。
豊洲3丁目のタワーマンションの最北にあるタワーマンションが、「シティータワーズ豊洲 ザ・シンボル」です。
このマンションは、なかなか販売が開始せず、竣工してから販売を開始した珍しいマンションです。
住友不動産はこの「ザ・シンボル」とは別に「ザ・ツイン」を建設し、トリプルタワーとして販売しましたが、厳密にいうと2つのマンションは別々の時期に取得しています。昭和56年の豊洲地図を見るとよくわかります。
石川播磨重工第二工場跡地が「ザ・シンボル」で巴組鉄工所跡地が「ザ・ツイン」の建設地です。巴組はIHIと共同で再開発計画を行わなかったので、住友不動産はツイン建設の容積率を稼ぐためにビバホームの土地から空中権を買いました。
よって、シンボルとツインの現地を歩くと分かるのですが、シンボルの方が余裕のある敷地計画となっています(シンボル:建蔽率60%・ツイン:建蔽率70%)。ツインの方が豊洲駅徒歩分が有利ですけどね。
来歴はさておき、住友不動産らしいモノリスでソリッドな印象のするタワーとなっています。運河側の足元空間も広く、ロビーホールからデッキづたいに運河側公開空地にも降りることができます。
物件概要
- 物件名:シティータワーズ豊洲 ザ・シンボル
- 総戸数: 44階建て850戸
- 制震・ダイナミックパノラマウィンドウのマンション
- 有楽町線「豊洲」駅徒歩6分 ゆりかもめ「豊洲」駅徒歩9分
立地・周辺環境
シティータワーズ豊洲 ザ・シンボルは、東方向を豊洲運河と面し、北側は芝浦工業大学、南側はタワーマンション(THE TOYOSU TOWER)、西側は賃貸棟となっています。豊洲駅3丁目再開発地区の一部であり、ららぽーと豊洲・ビバホームをはじめ、各種商業・医療・教育施設が揃っています。
豊洲の利便性と再開発地区のきれいさを楽しむことのできる立地です。豊洲駅は新しい出入口ができたことにより、徒歩6分表示となりました。
眺望
専有部からの眺望は東西南北の4方向。グーグルアースでの眺望シミュレーションはすべて地上100m、30Fあたりの眺望です。
南面は、豊洲~東京湾方向です。これぐらいの高さだと目の前の賃貸棟とお見合いしなくて済みます。グーグルアースのシミュレーションだとまだ空地ですが、オフィスビルが既に立っています。日照は全く心配ありません。むしろガラスカーテンウォールなので冷房が常時必要なほどです。
千葉方向です。豊洲運河は十分に幅が広いので圧迫感を感じません。高い建物もないので中層階以上は広々とした眺望が広がります。
左下に見えるのが芝浦工大の校舎です。真正面は清水建設の研究所となります。高さによっては芝浦工大の校舎がもう少し被ってきます。スカイツリーが正面に見えて、昼間も明るい眺望が広がります。
西面は豊洲の再開発地域と東京の景色が広がる、都会的な眺望が楽しめる方角です。夜景についてはこちらの方角が一番恵まれています。
建物・内装
制震かつ内廊下のマンションです。細かいところでも最新マンションと見劣りしません。
- リビング天井高2530mm
- ボイドスラブ厚320mm
- サッシ高:2130mm
- 二重床二重天井/階高3.3m
- ディスポーザー付
- キッチン天然石天板
- タンクレストイレ
内廊下なので田の字プランはなく、外面に3室面している部屋が主流です。次回は、共用施設と相場観を取り上げます。
P.S.
グーグルアースが更に一段と進化していて驚きました。複数視点の写真から建物の形状を判定した3D自動生成を行っているみたいですが、クオリティがさらに上がった気がします。少し離れたところの遠景になるとぱっと見実写と見間違うほど。下のは航空写真じゃないというのが驚きです。
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