「ダメマンションを買ってはいけない」は、新築マンション営業マン
「戦略的マンション購入マニュアル」は、不動産専門データバンク
の立場から書いた本でそれぞれ参考になる本ですが、
この本は建築士の立場から書かれた本です。
目次
第1部
良いマンションが備える3つの条件とは
(良いマンションの原則/モデルルームは幻惑装置)
第2部
建築的視点から学ぶ、賢いマンションの選び方
間取りで変わる住み心地
構造、仕様が示す一流と三流/つくり手の姿勢が問われる室内設備
トイレ、浴室、キッチンで品質を見極める
超高層マンションはなぜダメなのか
まだある賢いマンションの選び方
おわりに
真の買い時は2010年末以降。それまでに見る目を養って欲しい
失敗しないマンション購入のチェックシート
著者は東急系の設計事務所で働いていた経歴もあり、住まいとしてのマンションの構造や内装などに詳しく説明しており、住みごごちを悪くするコストダウンを徹底的に断罪しています。この本を読めばモデルルームやパンフレットの美辞麗句からデータを抜き出して構造・内装面でいいマンションか悪いマンションかを読み解く力にはなると思います。
ただ、すべてを満たす一流マンションというのは数少なく、予算や立地の制約からどこかで妥協を迫られることも多いでしょう。
この本は優先順位を示していないので、その点は書いてほしかったですね。
著者に言わせれば、すべて満たす一流マンションを買わなきゃだめなんでしょうけど、どこかで妥協をする勇気も必要でしょうね。
この記事へのコメントはありません。