住宅は数千万円もする人生最大の買い物ですが、みなさん購入を考えはじめてからいくつ住宅本を読むのでしょうか?
個人的なことで申し訳ないのですが、たしか60冊ほど乱読した覚えがあります。当時はロクに知識もなかったので書店で目に付いた本をすべて買っていったので中身は玉石混合でしたが、どの本を読んでもそれなりに勉強になりました。そこでカテゴリー【書評】を追加して、住宅購入を考える上で、オススメしたい本をこのブログで随時紹介していきたいと思います。
さて、住宅関係を扱った本は数多くありますが、マンション構造や間取り、住宅ローンの組み方などの個別具体的なテクニックは別として、”新築マンション購入を考えるなら”、今売っている本の中で一番参考になる本だと思います。
というのも、この本は「マンション営業マンの思考法」をそのまま書いているからです。
【目次】
第1章 3月竣工物件を買って失敗する人たち
第2章 3月入居開始物件に「ダメマン」が多い理由
第3章 実録「ダメマン」を買うとこんなことになる
第4章 「ダメマン」を買ってしまったらこうしろ
第5章 私の考える「いいマン」
第6章 お買い得な「いいマン」を手に入れる方法
第7章 抽選に勝つ方法
第8章 購入計画が発生したら即実行の行動プログラム・6つのステップ
巻末特別付録永久保存版 いいマン・ダメマンチェックリスト
住宅について書いてある本はたいてい「ここにこだわったほうがいい」という点を列挙しますが、
この本は逆に「こだわるべきでない点」も著者は書いています。
・いつまでに購入する(引っ越す)ことを決めない
・後で変えられる内装にこだわらない
・標準装備にこだわらない(どうせあとで付けられるから)
ほとんどのマンション営業マンがアピールすることをばっさり切っているからです。
マンション営業マンがどう考えているのか、ということをあらかじめ分かっておけば、
あの手この手のセールストークを無視し、要点のみを聞き出すことができます。
この本を読んで以降、「何を質問すればいいか」「何の指標を比較対象にすればいいのか」ひいては、目の前の営業マンが優秀なのかそうでないかも考える余裕ができました。
「営業マンが考えるありがたい客・迷惑な客」も地味に参考になりました。
結論から言えば、ローン審査の問題ない買い替えでない客が一番ありがたい客ということになります。
新築マンションを購入される方で、どれから読んでいいかわからないと悩まれる方にはオススメの本です。
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