のらえもんブログでもたびたび紹介している湾岸地域の各種インフラ計画。
決まっていること・決まっていないことをまとめました。
確定事項:
環状二号線・新橋〜豊洲間開通
虎ノ門や赤坂と臨海部を結ぶ環状二号線は平成27年度に全線開通予定となっています。開通により晴海通りの混雑緩和が期待されています。現在、晴海〜築地までは橋梁工事が行われています。
肝心の築地場内を走る道路工事は、築地移転が必須でしたが、築地の豊洲移転が当初より遅れているため、暫定迂回路を作り、開通数年間は片側1車線の道路とする予定です。
新規の都バス路線が通るのか、またBRTが通るのかは現在決まっておりません。
国道357号線・東京港トンネル開通
お台場〜大井町方面は、首都高速湾岸線のトンネルでのみ行き来が可能で、首都高と平行する国道357号線は東京湾の横断部分で寸断されていました。これを解消する東京港トンネルは、大井町→お台場へトンネルを掘っていたシールドマシンはすでに貫通しており、2015年度内にお台場→大井町方向の開通が予定されています。一方、逆方向のトンネルはまだ着工されていません。
未確定だがかなり確度が高い:
中央区BRT計画
中央区晴海・勝どき西側の交通不便地域に対処するため、中央区はBRTを導入しようとしています。詳しくは当ブログを参考にしていただきたいのですが、要は「路面電車風連結バス」です。
詳しいことはまだ中央区から発表されていませんが、早ければ今年度が事業者募集フェーズとなるようです。ルートも確定はしていませんが、既報の通り環状二号線が本命でしょう。
まだ未確定:
有楽町線豊洲〜住吉延伸計画
江東区が推進している、有楽町線豊洲〜住吉延伸計画(いわゆる地下鉄8号線)です。
かなり息の長い計画案で1986年に周辺自治体と連絡協議会が設置されています。この計画を受けて豊洲駅にはあからさまに8号線用だろうなぁというホームもあります(笑)
実は交通政策審議会にまだかかっておらず、計画案にGOが出ていません。一部では「オリンピックまでにできる」なんて報道もありましたが、今のステータスではほぼ無理でしょう。
ここからはある意味ネタ枠:
ゆりかもめ延伸
ゆりかもめ幻の延伸は、諸説ありますが豊洲〜晴海〜勝どきまではほぼ計画されていたようです。その名残として、ゆりかもめ豊洲駅には将来の延伸のための北向きカーブが設置されていますが、この延伸に中央区が猛烈に拒否しています。たぶん勝どき駅のパンク状態を更に加速するからだと考えます。
中央区側は、BRTを環状二号線に通して負荷分散をはかりたいのでしょう。
日比谷線?の銀座〜有明間延伸
中央区が突如ブチ上げてきた南北交通不便のウルトラC案、それが日比谷線?の銀座〜有明延伸案です。
ルートはよくわかりませんが、たぶん晴海通りを一直線でしょう。日比谷線は銀座〜東銀座〜築地一部晴海通りの下を通ってますので、晴海通りの下に通せる工法があるなら需要はある程度確保できます。ただし、5km・直線だとしても元が取れるかはわかりませんが・・・
りんかい線東京テレポート・羽田空港間のアクセス新線
2000年の運輸政策審議会答申第18号で「今後の羽田空港アクセスの輸送需要動向等を踏まえて、東京テレポート~東京貨物ターミナル~羽田空港間の羽田アクセス新線(仮称)を検討すること」となっている由緒正しい(笑)構想です。東海道貨物線とりんかい線は車両基地経由で結ぶことは用意で、あとは天空橋~羽田空港までのアクセスを伸ばすだけで実現できるお手軽な案です。
なぜ実現しないかといえばJR東日本的には、ドル箱の羽田アクセスをりんかい線に流したくないんじゃないかなぁ・・・邪推ですけど。それがJRが自ら引っ張るといってる羽田・田町新路線構想ですね。詳しくはこちらをどうぞ。
湾岸ロープウェー構想
江東区長が何を思ったのかいきなり出してきたネタです。
この他、交通インフラとは関係ありませんが、お台場カジノ計画等もありますね。
シールドマシンの進行方向は大井町→お台場方面でしたが、車の進行方向はお台場→大井町(西向き)です。
情報修正ありがとうございます。エントリを修正しました