中央区が7/20に「都心部と臨海部を結ぶ地下鉄新線の整備に向けた検討調査」を公開しました。これは先日取り上げた国土交通省が公開した「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」資料にあわせたものと思われます。
そもそも、このあたりの地域はアジアヘッドクオーター特区に指定されていても、現状臨海部は不便なので地区内にかなりの空き地があって、ポテンシャルがあるにもかかわらず、いまいち開発が進まないのは路線面で恵まれていないから、と指摘されています。
そして検討ルートから。本資料では2ルート+1が検討されています。
環状2号線下ルートはBRTと被ることから最初から検討せず。ただ、首都高晴海延伸の関係上、晴海から先の新市場は環状二号線下ルートを通ります。このルートだと、りんかい線との直通運転は考えられないので、国際展示場駅直下?に建てられると考えます。私は選手村通るのかなと思いましたが外れました。環状2号線下検討はBRT需要の食い合いもありますし、これを推進した手前、政治的にも正しくないのでしょう。
緑ルートがAルート。晴海通りの一本西側を通ります。これは、首都高晴海船の銀座延伸を見越したルートです。こちらは大深度を使わなくても良いという利点があります。
赤ルートがBルート。晴海通り直下を取りますが、ここで2パターン分かれます。B-1ルートは首都高延伸があるものとして、大深度をシールドマシーンで掘るパターンです。B-2は首都高延伸がないパターンで、極力浅い位置に建設するルートです。ただ、日比谷線の直下を通りますので難工事となります。
現状、B-2は無いでしょうから、AとB-1比較になりますが、、、普通に考えてAルートが本命でしょうね。
あとは、駅の位置ですが、勝どき・晴海は1つの駅になりそうです。運河下に駅を作って両側に駅出口を作るということですね。勝どきと晴海両方に作っても輸送需要はあまり代わらずということですので。
収支計算(これはTXとの直結を考えない場合)ですが、Aルートで累計24年で解消という計算です。
この計算、TXとの直通で18~19年に短縮されるとの試算結果が出ました。
気になるのは概算事業費。こちらの資料では、TXの東京延伸~秋葉原までとあわせても3,600億円と見積もられているんですよね。答申資料では6,500億円となってますので、こんなに差が出るのかとそもそもこの試算があってるのか少し気になります。
と、ここで20兆円の経済対策の話が出てきましたね。
経済対策 事業規模20兆円超で調整 景気下支え
毎日新聞(最終更新 7月21日 03時02分)政府が新たにまとめる経済対策の事業規模を20兆円超で調整していることが20日、分かった。当初は10兆円超の見込みだったが、倍増させる。追加の財政支出は3兆円超(国・地方の合計)として、残りは財政投融資や民間事業を積み増してかさ上げする。
(中略)
事業規模20兆円超の内訳は、国・地方の追加の財政支出が3兆円超▽国が低利で民間事業に長期融資などを行う財政投融資が最大6兆円程度▽国の補助を受けて民間企業が行う事業が6兆円程度▽財政投融資とは別に政府系金融機関が手がける融資が5兆円程度−−となる見込み。
このビックウェーブにうまくのっかってくれませんかねー。
この記事へのコメントはありません。