NHKの報道によると、東京オリンピック開催を機に羽田と都心部を結ぶ新路線をJR東日本が検討中とのことです。
JR 都心と羽田結ぶ新路線整備検討
11月9日 4時0分
2020年の東京オリンピック開催を機に羽田空港の利用拡大が見込まれるなか、JR東日本は、東京都心と羽田空港を結ぶ新しい鉄道路線を整備する検討に入りました。課題となっている都心の交通インフラ整備を巡る検討作業が、本格的に動き出すことになります。関係者によりますと、JR東日本が検討に入ったのは、山手線の田町付近から海岸部を通って羽田空港方面に向かう現在休止中の貨物線を活用した新しい鉄道路線です。空港付近でトンネルを造って貨物線と空港とを直結させ、都心から列車が直接乗り入れるルートを軸に検討を進める方針です。
2020年の東京オリンピック開催を機に羽田空港の利用客がさらに増加することが見込まれるのに対し、JR東日本は、子会社の東京モノレールでは輸送力に限界があるため、今回の新線の整備によって、増大する需要を確実に取り込みたいねらいがあります。
JR東日本は、今後、新線の実現に向けて、建設費を確保する手段やトンネルの整備方法などの課題について検討を進める方針です。
(中略)
オリンピックに向けては、都心にトンネルを造って東西の私鉄路線をつなぎ、成田空港と羽田空港を結ぶ「都心直結線」構想も議論されていますが、今回JR東日本の動きが明らかになったことで、都心の交通インフラ整備の検討作業が、本格的に動き出すことになります。
これらに続く第3のアクセス線を整備したいというのがJR東日本の考えです。具体的には貨物線を活用する案です。羽田空港がある東京港周辺には横浜方面にかけて「東海道貨物線」と呼ばれる貨物線があります。このうち現在使われていない区間の再活用や新たなトンネルの整備によって羽田へのアクセスを確保しようというものです。
かなり昔から、東海道貨物線の活用は言われてます。
例えば、神奈川県は「東海道貨物支線貨客併用化整備検討協議会」を開いて、JRに貨物船を利用した新路線を開くよう求めていました。
羽田空港・国際戦略総合特区連携拠点への鉄道アクセス向上について
↓資料抜粋・クリックすると大きくなります
神奈川県の資料は、桜木町から浜川崎経由、品川と東京テレポートに行く新線案ですね。
資料でも書かれていますが、りんかい線と東海道貨物線は車両基地の関係で既につながってます。、あとは天空橋~羽田空港までの路線が完成すれば、羽田~東京テレポート間はインフラ自体はできます。
東京オリンピックで臨海部への交通アクセスは課題でしたが、羽田からの直通線が実現できれば懸念点は一つ潰せますね。
(もちろん、このニュースが”羽田-田町”新線のニュースであることはのらえもん重々承知です。ですが、東海道貨物線のりんかい線乗り入れは簡単に実現できるので、オリンピックのためなら支線扱いで実現可能性は十二分にありえます。)
ちなみに、りんかい線新木場-京葉線接続も言われていますが、こちらは埼京線と直通している関係上、りんかい線経由で京葉線に行く客からりんかい線分の運賃をとりっぱぐれる事情があり、JR東日本がりんかい線を完全買収してJRと一体としない限り解決はなかなかできそうもありません。
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