6月26日のエントリ”「羽田空港とりんかい線の接続も検討」との報道”の続報が日経新聞に出ていました。
羽田―東京、18分に短縮 JR東、新線で訪日便利に
20年代半ば開通、事業費3000億円
2014/7/15付 日本経済新聞東日本旅客鉄道(JR東日本)は2020年代半ばに東京都心と羽田空港を結ぶ新線を開設する。総事業費は約3千億円で、東京駅や新宿駅など都内主要駅から羽田までの所要時間は、現在の半分の20分前後で済むようになる。政府は20年までに羽田の国際線発着枠を約1.5倍に増やす計画だ。鉄道網の整備も進めば、世界各国から旅行者を呼び込むアジアの空の玄関としての利便性が高まりそうだ。
(中略)設計と工事に約10年かかるため開業は早くても五輪後の20年代半ばになる見通しだ。
具体的には、JR山手線の田町駅近くから湾岸部まで伸びる休止中の貨物線を旅客用に転用する。そこから羽田空港まで6キロメートル弱の地下新線を開設する。山手線の田町駅付近や、東京臨海高速鉄道・りんかい線の大井町駅と東京テレポート駅付近から計3つの地下線をつくって現在の貨物線につなぐ。新宿駅からは乗り換えがなくなり、所要時間は現在の41~46分が23分に、東京駅からも現在の28~33分が18分になる。
このブログで述べていたのは神奈川県の資料を基にした「東海道貨物支線貨客併用化」による羽田-東京テレポート延伸でしたが、日経新聞のこの記事は東京貨物ターミナルの南側から、新しく地下新線を引く予定となってます。
地下新線を休止中の貨物船と繋ぎ、
- りんかい線経由大井町ルート(新宿方面)
- 山手線経由田町ルート(東京方面)
- りんかい線経由湾岸ルート(お台場・新木場方面)
の3方面の地下新線を繋ぐと報道されていますね。貨客併用化がイマイチ実現しなかったのは、1:東海道貨物線(実際使ってる)の容量が足りるかわからないことと2:平和島~羽田空港までのルートをどうするかが解決できなかったからです。この案はそれを、地下を掘ってしまうことにより解決することになります。
一方、これが完成すると東京モノレールは残念ながらオワコン扱い。浜松町~羽田国内線ターミナルまで空港快速を使っても17分・19分なわけで単線であることを考えるとこれ以上の速度アップも無理。東京駅~羽田18分が実現されるとお客は離れてしまうでしょう。
JR東はこれを進めるとモノレールの扱いをどうするか、選択に迫られますね。
Yahoo! Japanのニュースにも載りましたね。
これは京葉線~りんかい線~新線を直通運転するということでしょうか。
JR東がりんかい線を引き取ってくれれば江東区民にとっては福音ですが。