昨今の建築費高騰は相当のようです。主要施設3棟がどこも入札しませんでした。予定価格では割に合わないということでしょうか。年度内着工は困難な模様です。
築地市場の豊洲移転、都が入札不調に衝撃
日本経済新聞 2013/11/19 6:00
東京都が築地市場を江東区豊洲に移転する新市場の建設工事で、主要施設3棟の入札が不調に終わった。都庁内では「200億円を超える入札で不調は聞いたことがない」と衝撃が走っている。大手ゼネコンなどの共同企業体(JV)が応札を辞退。都は建設業界の人手不足や資材高騰によるコスト上昇が原因とみて「速やかに予定価格を見直し、再入札にかける」と説明している。入札不調となったのは予定価格約260億円の水産仲卸売場棟、約208億円の水産卸売場棟、約159億円の青果棟の建設工事。それぞれ清水建設、大成建設、鹿島を代表とする6~7社のJVが1グループずつ入札参加を希望していたが、いずれも辞退した。ゼネコン各社は「個別の入札については答えられない」としている。
うーん、震災復旧工事だけでなく東京オリンピックに伴うプロジェクト開始で需要は膨らんでいるのに、円安による資材費が上昇・職人がピークに比べだいぶ減っているため人件費も上昇ということで、どんどん費用がかさむようになっているようです。
マンションでも野村不動産が「発注ペースで23%上がっている」といいますし、このまま高騰が続きますと勝どきあたりのビックプロジェクトは採算悪化によって延期になるかもしれませんね。
ゆりかもめ市場前駅すぐそばに2棟の千客万来施設ができる予定で、のらえもんはここでご飯を食べるのを楽しみに待っているのですが、もうちょっと待つ必要があるようです。
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