白金高輪駅の目の前で３本の新築タワーマンションプロジェクトが進行中です。規模順に申し上げると、
- 白金ザ・スカイ・1257戸
- プレミストタワー白金高輪・280戸
- ザ・パークハウス高輪タワー・164戸
と、近隣では白金ザ・スカイ（SHIROKANE THE SKY）の規模が圧倒的なのですが、もう一つのタワーマンションの方はどうなんだろうと気になりまして、再び港区にやってまいりました。コンセプトは「THE PRECIOUS ONE〜駅徒歩一分。都心を駆け抜ける人へ。」
画像出典：プレミストタワー白金高輪公式Webページより。
下側にご丁寧にコンセプトの解説が書いてます、”「PRECIOUS ONE」は、住む方にとって自分や家族のための大切な時間を生み出すことができる駅徒歩1分という本物件の立地を表現したコンセプトワードです”
やはり競合相手に一番マウントできる点は、徒歩１分というキーワードですものね。白金タワーも徒歩一分ですけど、こちらの方が実質的には改札に近い。とても重要なポイントです。
物件概要：
- 物件名：プレミストタワー白金高輪
- 地上35階建てタワーマンション
- 内廊下制震構造タワー
- 総戸数280戸
- 南北線「白金高輪」駅徒歩1分、都営三田線「白金高輪」駅徒歩1分
立地・周辺環境
南側を桜田通りに面しており、白金ザスカイよりも高台にあって、北方向に下がっていく地形となっています。
南向きは、同時期に建てられているザ・パークハウス高輪タワーで塞がれてしまいます。北向きは、ガラスが美しいNBFプラチナタワーが被ってしまい、その先は白金ザ・スカイとなります。開けているのは東方向、および西方向となり、東京タワーは北東向きの中層階より上だと美しく見えるはずです。
スーパーは麻布通り挟んだ向こう側にクイーンズ伊勢丹、桜田通りを渡ったすぐ近くにピーコックがあります。この立地なら都内どこでも足を伸ばしやすいし、このあたりは緑地も多いですから、交通量が多い大通り沿いという点以外では非常に恵まれています。
なお、桜田通りと麻布通りのコーナーには幸福の科学が立っていますが、ここはご愛嬌ということで。
建物・内装
施工は西松建設。建物は、下側の人の目は劣化が少ない石張りで覆って、上側はガラスを主体とした軽やかなデザインとなっています。デザイン監修は三井純さんで、彼は三井不動産系のタワマンを数多く手掛けている人で鉄板といえます。湾岸だとたとえば「パークタワー晴海」「パークシティ中央湊ザタワー」「SKYZ・BAYZ」、最近だと「パークシティ武蔵小山ザ・タワー」「幕張ベイパーククロスタワー」でしょうか。280戸で細長いタワーなのですが、デザイン性は非常に高いと感じました。
画像出典：プレミストタワー白金高輪
デザインコンセプトは「灯台」
バルコニーは物干しもできないので最小限、ほとんどクーラーの室外機置場扱いで、デザイン性とセットバックの関係上、バルコニーの内側にさらに格子がある珍しい形でした（写真なし）。
- リビング天井高2500mm or 2700mm（同フロアでも部屋によって混在）
- 全部屋天井カセットエアコン
- リビングFIX窓
- シザーストーンキッチンカウンター
- キッチン背面カップボード標準
- 電子コンベック付きキッチン
- ディスポーザー有
- LOW-Eガラス、T-3サッシ
- 全熱交換器装備
- 内廊下
その他、変わったところではバスルームがタイル張り＋お風呂テレビ装備などがありました。そして全部屋天井カセットは珍しい！窓がない行灯部屋もありません。ここも競合物件との優位性です。また、手で触る建具などはグレードのとても高いものが採用されていましたね。モデルルームの販売員も「今回は内装・建具に力を入れています」とおっしゃってました。
リビングはすべてFIX窓＋全熱交換器なのは、デザイン面の理由もあるのですが大通りに面している＋羽田へ向かう飛行機の航路にかなり近いからで、窓を閉めて生活するのが基本のスタイルになります。
なお、このマンションは再開発事業のため一部の部屋は分譲制限があります。「単身者のみ購入可」「法人名義・投資用の購入不可」「賃貸不可」です。基本こちらに住んでほしいということでしょうけど、1億円以上の部屋の殆どは法人購入不可、半投半住の視点の方が多いですから売る方も大変でしょうね。その代わりライバル物件より若干弱気な値付けです。地権者住戸は20Fより下の設定で127戸あります。
エレベーターは3基＋非常用1基で、すべてのフロアに止まります。地下一階にはトランクルームの設定があり、一部住戸に付帯という形になっています。単身者用の一部住戸にもあるのですが、上層ファミリータイプの付帯よりも広いトランクルームが指定されているとか、資料を細かく見ると面白いですね。
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