スムログのお便り返しがそこそこバズってて、私も乗っかります。マンションマニアさん宛にこのような質問が来て、彼が波風立てずに回答した名エントリです。
質問者様に限らず、こと東京湾岸エリアのタワーマンションとなると、購入検討が進んでいざ親に”相談”してみると高確率で反対されることが多いです。私宛にも幾度となく「湾岸タワマンの購入を親に強烈に反対されたけど、説得できそうもない。のらえもんさんならどういう風に答えますか?」という質問が寄せられました。
答えは結構シンプルでして:
1:親が1000万円以上のスポンサーなら、まずはスポンサーの意向を聞いた方が良い。どうしてもエリアを変えろというなら、従うのも悪くない。
2:スポンサーではなく、ただの親からのご意見・忠告だったら、まずはご意見を丁寧に拝聴したうえで、「自分なりに調べて考えた結果だ」と伝えるといい。
2の場合はやっかいです。親は単純に反対しているのではなく、彼らなりの常識や心の奥底で思っていたこと、そして息子娘孫を心配していたりするのです。湾岸エリアを選ぶ人は、東京周辺もしくは地方から出てきた人も多いのですが、こういった場合親側の思考パターンとして:
-最終的には地元に戻り、自宅で同居or近居してくれるとほのかに期待していたのに、最後通牒を突き付けられた気分になる。
-東京に家を買ったということで、もう地元に帰ってくることが少なくなるんじゃないか、と心配になる。
-様々な報道や記事を見て、東京湾岸エリアにネガティブな情報ばかり入っている。純粋な今後の心配をしている、孫の教育に悪影響ではないか・暴落するんじゃないか・中国人ばかりの建物を買うことはない・タワーマンションなんて住宅なんかじゃない…などなど
-自分は田舎者なので、そういった都会のタワーマンションに訪問したくない。
まぁこんな感じでいろいろあるわけです。
ここで、あんまり、説得や議論してもしょうがありません。そして親と無駄に対立してもその後の幸福度が落ちてしまいます。ここはダメ元でも親側の不安を解消するようににしましょう。
・田舎には折を見て必ず訪問することを約束する
・東京の中でも意外なほど自然が豊かな場所であり、子どもにはいい環境だと信じていること
・自分たちの世代は、自己表現をしたくて共働きを選んでいる、東京で共働きするには都心に近い場所に住むしかない
・タワーマンションは、原発の次くらいに厳しい基準で作られている。ちょっとやそっとでは壊れることはない
・両親はいつでも訪問してきてほしい、泊まれる場所は必ず確保する
などです。そのまま何も言うことはないと買ってしまうのが、結果的に良かったりもするのですが、万が一、住宅購入が親子の感情的なしこりとなり、孫を会わせられなくなったら元も子もありません。この際、感情の棚卸しはしといた方が良いでしょう。
ですので単純に「いやお前の勇気・覚悟が足りないだけだろう」と煽るだけの話でもないのかな、と私は思います。なお、私はマンションを購入する度に毎度猛烈に反対されますが、結果的には毎回無視して買っています。「オリンピックを前に不動産がピークに達するから物件ぜんぶ売っちゃえばいいじゃない」って電話かかってきましたしね。
でも、親としては自分なりに調べたうえで私にアドバイスしてきているのだし、一応話を聞くだけ聞いたうえで、定期的に顔を出して、かわいい孫が良い環境にいればそれで結局満足なんだろうと。そんな風に達観しています。
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