建ってから、実物を見てがっかりされるマンションがあります。
建ってから、評価がうなぎのぼりになるマンションもあります。
パークタワー晴海は明確に後者のマンションです。強烈なコンセプトがあって、建物全体が日和らず、貫かれているからです。
正面の入り口からしてこれ。これ、東京都中央区のマンションですよ?シンボルツリーは一度枯れたみたいだけど、即植え替えなおしてました。コストがかかるのにさすがです。左手にはセブンイレブンが入居しています。このセブンは居住者用ではなく通りを通る人ならだれでも使うことができます。
この正面の階段を上ると、もうこの物件が只者ではないことがわかります。浦安の某テーマパークの一部です、といってもみんな信じるレベルで作りこまれてる。
入り口から入ったところの雰囲気が最高過ぎて、思わず動画で撮ってしまいました。このフロアは下側の床材で緩やかにゾーニングしてますね。
面白いことに、棟内のちょっとした買物ニーズに答えるためなのか無人コンビニ600が採用されていました。これはクレジットカードをこすって、商品を取り出すと自動的に決済されるものです。中の品物は週2回入れ替わります。ラウンジで飲めるコーヒーもここで買えます。といっても、セブンイレブンがあるから、さほど使われないかな。
共用施設は2階と1階に集中的に配置されているのですが、ファミリーマンションのお手本のようです。
たとえば、どうしても、中途半端になりがちなキッズルームはBorneLundとコラボして本格的な広さと豊富なおもちゃがあります。これは楽しそう。日本全国を探してもこれを上回る広さのキッズルームって、BAYZくらいしかないし、おもちゃの豊富さでいえばこちらが上回るんじゃないでしょうか。
キッズルームを抜けると、サブエントランスの2階側に出ます。ここは開放的な空間の中、電源ありスタディーブースになっていて、土日は満席になることも多いとか。写真を撮ったときも多くの人がいたので、遠慮しました。
コインランドリーもあります。ガンガン稼働しています。布団が洗えるサイズが導入されていて、これは嬉しいですよね。毛布を800円で全自動で乾燥までかけてくれるなら、絶対に使いますよ。
建物裏手には、マンション専用施設としては破格サイズの運動場があります。バスケ、テニス、フットサルなどのマルチ対応。
遊具施設もバッチリです。またここから階段を上がると、ジムと酸素カプセル(!)の部屋にいけます。ジムは無料で使えます。
マンションの庭は公開空地とマンション住民専用庭に分かれています。ここは野菜を育てるマンション専用部分。
奥にはSnowPeakとコラボした焚き火ができる場所やキャンプサイトがあります。
更に、雨が降っても雪が降っても大丈夫!!!!なんとマンションの中にキャンプができるスペースがあります。これが結構広い。
デザイナーやデベロッパーの意図にもよるんですけど、「無駄な大空間が贅沢で良い」という派と「限りある空間を有効活用する」という派でタワーマンションはかなり別れますね。サブエントランスにも関わらず、ベンチや本がいっぱい置いてあるパークタワー晴海は後者の派閥。三井不動産は、ファミリー向けマンションをこう考える、という典型例になればいいですね。ちなみに前者の代表格は住友不動産のタワマンです。
36階には天空ラウンジがあります。1時間1000円で貸し切り可能です。もうサインや取っ手からして素晴らしいですよね。こういう細かい作り込み大事。
コンセプトも帆船をイメージされて作られてます。すごい、アトラクションの一部みたい。
素材として使われているものひとつひとつをよく見ると、高級仕様では決して無いですし、あえて耐久性が高いフェイク素材をうまく使ってます。でも、全体的な雰囲気が貫かれているからとても居心地が良い空間に見える。
さて、お庭のじゃぶじゃぶ池。波が立っているような仕掛けになっていて、暑いにもかかわらず人がすごい。いままでの公開空地って、「人を集める」とか「にぎわい」とか言ってましたけど、ほとんどの事例では単なる通り道であり、使う人のコミュニティなんてあるわけがなかったのですが、このマンションは見事にできています。
いやしかしこれは・・・子育てリアル世代には嬉しいですね。
ということで、館内ぐるりと回ってきました。
専有部もフラット天井で建物としての素性の良さを感じました。
この植物も造花なんです。。。パッと見ではわからないんですけど。ひとつひとつのこだわりがすごい。
以前、東湾岸タワーマンションの中で、「住んでみたら楽しそうというワクワク感」についてパークタワー晴海を唯一の10点評価を出したのですが、やはり間違っていなかったと再認識させられました。
これが三井不動産の意地なのか。さすが三井。他のデベロッパーもこういう夢のあるマンションを作って欲しいですね。
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