東京BRT

BRTの運行事業者決定と千客万来施設事業の再募集開始

東京都から立て続けに二つの発表がされています。

まずは、都心と臨海副都心BRTの運行事業者が、「京成バス」に決定されました。
都心と臨海副都心とを結ぶBRTの運行事業者を選定しました

270902keisei

これは意外でした。都バス単独もしくは都バス+民間バス事業者だと思っていたからです。委員付帯意見を見ると他の事業者からも手が上がっていたようですが、「高い具体性と初期投資を抑える工夫」が評価されたようです。

BRT想定ルートと駅配置案

brt_basicplan02

ここで気になるのは、わざわざ臨海副都心の土地利用計画を見直してまで作った公共公益系用地です。こちらの赤枠で囲ったところに「地域内外の公共交通の増強のための用地」が新たに確保されているからです。都バスBRTを見込んだものと思っていましたが、運営主体が京成と決まり、今後どうなるのでしょう?BRT用駐車場前提だとは思いますが・・・

rinkai_tochi

もうひとつのニュースは、すしざんまい撤退以降中断されていた、千客万来施設・6街区の再募集です。

千客万来施設事業(6街区)整備・運営事業者の募集について

5街区部分は計画凍結されたままで、6街区を条件緩和の上に再募集をかけるようですね。下図の黄色い部分となります。現地行ってみればわかりますが、狭いと言えば狭い、広いと言えば広いような中途半端な大きさの土地です。しかも環状二号線に車の出入り口を設けられない極めて難しい条件となっています。

千客万来施設・6街区の位置

senkyakubanrai20150918

前回の反省を踏まえて事業用定期借地権設定を30年から50年へと、条件が緩和されています。併せて以下3つが特記事項として書かれています。

1:市場・場外事業者との調整
市場・場外事業者との調整が必要な場合、都が連携して実施
2:事業の譲渡
都の承諾により、代表企業の地位、事業用定期借地権及び施設を一括して同一事業者に譲渡が可能
3:基本協定の締結
事業予定者が、故意に選定後3カ月以内に基本協定を締結しない場合、都に対して損害を賠償

うーん、特に3番ですよね。すしざんまいにさんざん引っ張られた挙句、潰されて賠償金を取れませんでしたから。次回はしっかりしてほしいですし、豊洲新市場開場後、すみやかにこちらもオープンしてほしいですね。

 

あなたの不動産売却に、ひと肌脱ぎます。
↓↓湾岸エリアでのマンション売却をお考えの方はこちらから!↓↓

↓↓お仕事や取材の依頼はこちら↓↓
(所属先の株式会社新都市生活研究所のWebサイトへ飛びます)

関連記事

  1. 湾岸スポット・イベント

    豊洲市場隣、千客万来施設のイメージ映像が公開される。「豊洲江戸前市場」2023年春に完成!

    豊洲千客万来施設の建設と運営を担当される万葉倶楽部さんのニュースリリー…

  2. 有明

    地価LOOKレポートが公表。江東区豊洲は上昇(0%超3%未満)

    国土交通省が毎年4回発表している地価LOOKレポートが公表されました。…

  3. 豊洲

    豊洲5丁目タワーマンション(がすてなーに向かい)の概略図が出る

    豊洲5丁目の1-1B街区のタワーマンションの概要と姿、スケジュールが江…

  4. 中古マンションの買い方・売り方

    フラット35Sの金利優遇幅が中古住宅に限り拡大?

    ask.fmで教えていただいたのですが、日経新聞11/20付記事「省エ…

  5. 晴海

    晴海選手村の特定建築者予定者とイメージが公開

    東京都がニュースリリースを発表しました。晴海の選手村の特定建築予定者つ…

  6. 湾岸ニュース

    東京都が「東京ベイエリアビジョン」(仮称)を策定すると発表

    ちょっと妄想込みで。TOKYO2020以降の成長エンジンは、東京ベ…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

のらえもんにお仕事や取材を依頼する!

お知らせ

過去の記事(ランダム)

カテゴリー

  1. ブリリアマーレ有明

    【成約済】BrilliaMare有明 TOWER&GARDEN 2LDK+N/7…
PAGE TOP