東京都から立て続けに二つの発表がされています。
まずは、都心と臨海副都心BRTの運行事業者が、「京成バス」に決定されました。
都心と臨海副都心とを結ぶBRTの運行事業者を選定しました
これは意外でした。都バス単独もしくは都バス+民間バス事業者だと思っていたからです。委員付帯意見を見ると他の事業者からも手が上がっていたようですが、「高い具体性と初期投資を抑える工夫」が評価されたようです。
BRT想定ルートと駅配置案
ここで気になるのは、わざわざ臨海副都心の土地利用計画を見直してまで作った公共公益系用地です。こちらの赤枠で囲ったところに「地域内外の公共交通の増強のための用地」が新たに確保されているからです。都バスBRTを見込んだものと思っていましたが、運営主体が京成と決まり、今後どうなるのでしょう?BRT用駐車場前提だとは思いますが・・・
もうひとつのニュースは、すしざんまい撤退以降中断されていた、千客万来施設・6街区の再募集です。
5街区部分は計画凍結されたままで、6街区を条件緩和の上に再募集をかけるようですね。下図の黄色い部分となります。現地行ってみればわかりますが、狭いと言えば狭い、広いと言えば広いような中途半端な大きさの土地です。しかも環状二号線に車の出入り口を設けられない極めて難しい条件となっています。
千客万来施設・6街区の位置
前回の反省を踏まえて事業用定期借地権設定を30年から50年へと、条件が緩和されています。併せて以下3つが特記事項として書かれています。
1:市場・場外事業者との調整
市場・場外事業者との調整が必要な場合、都が連携して実施
2:事業の譲渡
都の承諾により、代表企業の地位、事業用定期借地権及び施設を一括して同一事業者に譲渡が可能
3:基本協定の締結
事業予定者が、故意に選定後3カ月以内に基本協定を締結しない場合、都に対して損害を賠償
うーん、特に3番ですよね。すしざんまいにさんざん引っ張られた挙句、潰されて賠償金を取れませんでしたから。次回はしっかりしてほしいですし、豊洲新市場開場後、すみやかにこちらもオープンしてほしいですね。
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