ケーススタディ集

【ケーススタディ集】相次ぐ住宅ローンからの撤退報道は住宅ローン金利上昇のシグナル?

のらえもんのケーススタディ集です。こちらのコンテンツは、のらえもんへの相談フォームにお寄せいただいた質問のうち、個人情報や個人的な事項に関する部分を除き、ブログ上でも取り上げた方が良いかな、と判断したものを再構成してアップさせていただくものです。

(写真は題意と関係ありません)

Q:

住宅ローンについて、少し不安なことがありますので、よろしければお考えなどご教示いただけたら嬉しいです。
三菱UFJ信託とみずほ銀行が住宅ローンから撤退するというニュースが流れていましたが、これは、今後の金利上昇の予兆ととらえるべきか、悩んでいます。

また、他の大手も撤退などということになるのかどうかわかりませんが、住宅ローンを変動で組み、その後、組んだ銀行が撤退を考えているような場合、金利を上げてくるのかと勝手に怖がっています。
のらえもんさんは、金利上昇の予兆だと思いますでしょうか?

A:

結論から述べますと、「組んだ銀行が撤退を考えている・もしくは撤退した場合、他の銀行との競争を考えなくて良くなるので既存の顧客の住宅ローン変動金利を上げてくる」ってのは考えづらい、というかほぼ無いと考えて良いでしょう。住宅ローン利用者から見た変動金利は「基準(店頭)金利-優遇金利=借入金利」となりますが、この優遇金利というのは一度決めたら滞納しない限り変わりません。変わるのは基準金利となりますが、これは各行ほとんど2.475%からもう長いこと動いていないはずです。

これが変わるときは、短期プライムレートが変更された時となりますが、相当景気が良くなっても変わっても0.5%くらいなのでは?と考えます。あとは日銀の金利コントロール機能が崩壊した時くらいですが、その時は日本円の価値も良くわからないですね・・・。

また、撤退報道が「金利上昇の予兆」と捉えるかどうかですが、それもないですね。

銀行にとって、住宅ローンって儲からない商品です。住宅ローンを期に給料振込みのメインバンクにしてもらってそこから、クレジットカードのリボ払いやらカードローンやら投資信託と、利益率の高い商品を利用してもらうためにありました。

でも、住宅ローン借りた銀行で投資信託、買いますかね?

買う人が少ないから「競争相手多すぎて儲からないし、やーめた」って動きなんでしょうね。んじゃ、撤退は相次ぐのかと。

住宅ローンのように勤務先と年収で決まってしまうような定型業務のコストはネット銀行の方が安くできます。ですから、ネット銀行の方が将来的には競争優位でそちらの競争は激しく、まだまだ儲からない商品であり続けると思いますよ。

 

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