2017GW売り出しの主役新築マンションのひとつ、「パークタワー晴海」の先行モデルルーム案内会が3月の3連休からいよいよはじまりました。発表から発売まで紆余曲折ありましたが、素晴らしいプレゼンテーション空間に仕上がっていましたので報告いたします。モデルルームは豊洲からも月島からもちょっと歩く場所にある、物件すぐ近くに建設されています。
東京都中央区晴海2丁目、海沿いの立地には新しい街ができあがりつつあります。先行して出来上がったのが三菱地所の「ザ・パークハウス晴海タワーズ」の2棟であり、今回新しく建つのはその隣側のタワーマンションです。先行2棟より大規模で、月島駅に一区画分だけ近く、売主が三菱・三井という違いはありますが、将来はこの3棟で「晴海タワー3兄弟」という景観を湾岸に作り出すことになります。
画像出典:パークタワー晴海公式Webページより
売主の三井自身もこれを強く意識して、パークタワー晴海の公式Webサイトに他社の分譲済み物件が真ん中に来るという異例の写真を掲載しています。晴海タワーズとの連続性を強調しているのでしょう。
物件コンセプトは「IMAGINATION COMES TRUE 世界は自由に想像できる。」これは、外構コンセプトデザインにオリエンタルランドを起用して、敷地全体を「イマジネーションランド」に仕立て上げたところから由来します。モデルルームはさながらディズニーランドのホテルやアトラクションの一部のようですし、お土産に渡される約100ページのオフィシャルガイドブックなども、オリエンタルランド色全開です。いままで数々のモデルルームを拝見してきましたが、振り切り度ではNo.1です。一見の価値があります。
コンセプトムービーは、360°シアターというアトラクション形式で見学しますが、周辺タワーマンションの再現度はなかなかのものでした。ご近所にお住まいの方は、正面だけでなく周りをみてください。「あれがうちだね」というささやき声も聞こえました。ぜひ一度体験してください。
物件概要:
- 物件名:パークタワー晴海
- 地上48階建てタワーマンション
- 日本初、免震×連結制振「DFSハイブリッド」採用タワーマンション
- 総戸数1076戸(他に保育施設1区画、店舗1区間)
- 月島・東銀座にシャトルバス運行予定
- 外構コンセプトデザインにオリエンタルランド採用
- 有楽町線月島駅 徒歩12分、豊洲駅 徒歩15分。大江戸線勝どき駅 徒歩15分
立地・周辺環境
晴海は、中央区の中で最も南側にあり、目の前は豊洲運河(半分東京湾みたいなもの)が流れる立地です。そのため、都心区でありながらとても開放的な立地といえます。対岸の新豊洲まではおよそ500m、アーバンドックららぽーと豊洲側までも200m離れていて、東南側が開けている立地に位置して開けた眺望が楽しめるのは近隣マンションのSKYZ/BAYZと一緒です。
生活に必要なスーパーですが、最寄りは晴海トリトンの中のマルエツプチかと思います。ただこちらですと規模的にちょっと心もとなく、普段使いとしては月島駅の文化堂もしくはフジマート、更には豊洲のスーパーあおきとなるでしょう。若干遠いのがネックですね。一応、棟内にはセブンイレブンが入居予定です。
公共交通機関の話をすると、
本物件西側隣地には、BRTの車庫が建設予定であり、晴海と新橋を結ぶBRTはここから出るはずです。また、都バスも近隣の停留所から、いくつかの路線が利用可能です。「新月島公園」からは東16系統東京駅八重洲口行きが、「晴海1丁目」からは錦13甲系統錦糸町駅前行きと業10新橋行きが、「晴海3丁目」からは都05系統東京駅丸の内南口行きが、それぞれ出ています。晴海地区のバス路線充実はかなりのものです。
月島駅に徒歩12分、勝どき/豊洲駅に徒歩15分と駅距離はありますが、月島と東銀座に行く住民専用シャトルバスが運行予定です。
また、島を2つ渡る必要がありますが、東京駅周辺のオフィスビルへ自転車でも通勤可能な距離となっています。
ということで超近傍立地については、商業施設があまりないという特性ながらも、都心への絶対距離は近いので自転車/都バス/シャトルバス/徒歩などを駆使して利便性の良い暮らしを送ることは可能です。そしてこの立地こそが、本物件最大の魅力である広大な足元空間と眺望の良さにつながっています。立地面において魅力と欠点が同居している物件です。魅力がより大きいと感じる人にはたまらないでしょう。
建物・内装
2017年版三井の新しいフラッグシップ物件で、建物・内装にもこだわってます。モデルルームを拝見してスペックの良さを確認しました。先行案内会では詳しい資料を渡されないので私の推測も一部入りますが、以下のとおりです。
- 天井高2600mmでフラット天井
- 順梁2300mmサッシ
- 奥行1800mmバルコニー
- リビング天井カセットエアコン
- 温水式床暖房
- キッチン裏側カウンター標準装備
- ディスポーザー有
- タンクレストイレ
- キッチンカウンターは御影石or人工大理石セレクト
- 内廊下
- 玄関脇にトランクルーム付き
天井高2600mmフラット天井+天井カセットエアコン+2300mmサッシの広がり感は、このタワーの素性の良さを感じられます。建物スペック的には湾岸最高峰の一つであるお隣クロノ/ティアロに迫るか並ぶほどの仕様です。スケルトンインフィルではないものの、階高の余裕がありキッチンそのものをリフォームで動かすことが可能です。将来、キッチンを動かしても適切な勾配を取るために、玄関の上がり框が他のマンションよりかなり高くなっています。
また、棟状比が良いため、部屋のスパン幅は他マンションよりも若干恵まれています。
例えばこのプラン、73平米ながらも3LDKですべての部屋がバルコニーに面しているなど立派です。ただ、その分しわ寄せもあってベッドルーム(2),(3)などは幅が2m強しかないのですが・・・
次回は共用施設と価格について取り上げます。
P.S.
ちなみに、三井不動産とオリエンタルランド系の組み合わせは「パークシティグランデ新浦安」という事例があります。新浦安徒歩20分以上という物件ですが、今でもそれなりのお値段で取引されています。
当時の販売時パンフレットを見ると、本物件にそっくりです。
このマンションはいい物件だとは思うのですが
自由が丘とか浦安とかニコタマとかたまプラーザとか
そういう香りしますよね
しかも湾岸物件としては非常に高い
つまり、今後は湾岸も資本主義ヒエラルキー
での都市化が一段と明白化し、没個性化するのではないかと。
その意味で、すっごく残念なんですけど
「湾岸終了」の始まりだと感じました
マンマニさんも書いていたけど、ここは今までの湾岸マンションのゲームチェンジャー。でもそうだからこそ、湾岸の個性ってある意味無機質で平成の物しか見えないところ、分かりやすい合理性だったと思うのに、前の方も書いてるけどここはなぜかゴルフと百貨店を思い出すのが残念。不動産業界としては成功だと思うけど、浦安とか二子玉川とかに作ればよかったのにと思う。昭和的な遺産には頼ってほしくなかったな。
差別化+低価格が両立するのがブルーオーシャン戦略。
ついに湾岸もレッドオーシャン入りですか。差別化か低価格の二者択一。
>>コメントいただいたみなさま
その3で書こうと思っている結論を先出しされた感じがあります(笑)
震災前をver1、震災後をver2とすると
このマンションは、「湾岸タワーver3.0」みたいなものでしょうね。