先週末あたりから、東京オリンピックの競技場関連のニュースが続いています。まずは湾岸部の現計画をご紹介。
臨海副都心地区に各種競技が集中開催されるのが一目でわかるイメージ図です
このうち、晴海の選手村計画については先日板状マンション22棟に超高層タワー2棟、商業棟1棟の計画に変更されました。来週から環境影響評価書の説明会が月島第三小学校と豊海小学校で開かれる予定です。説明会お知らせのファイルは読者様より情報を頂きました。
有明北地区には常設競技場:「有明アリーナ」、仮説競技場:「有明BMXコース」「有明ベロドローム」「有明体操競技場」の4競技場が建設される計画でしたが、いくつかニュースがいくつか発表されていますのでご紹介します。
20年東京五輪:自転車競技、伊豆の既存施設活用へ
毎日新聞 2015年02月06日(魚拓)2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会と国際オリンピック委員会(IOC)による大会準備に向けた第3回事務折衝は5日、2日間の日程を終えた。財政負担の軽減などを理由に、見直しが進む会場計画について、組織委の森喜朗会長は「自転車競技は、伊豆を使うことが方向としていいのではないか」と述べ、既存施設の伊豆ベロドローム(静岡県伊豆市)の活用を検討する考えを明らかにした。
自転車のトラック種目とBMXは計65億円を投じ、東京都江東区に仮設会場の有明ベロドロームと有明BMXコースを建設する予定だった。森会長は、昨年12月にIOCが採択した中長期改革「アジェンダ2020」で、既存施設を最大限活用することが掲げられていることを強調。「国際競技団体の意向を聞かなければならないが、IOC調整委員会のコーツ委員長からは、その案を支えると言われている」と説明した。
ちなみに八王子市が大会後も管理するからこっちにおいでという記事もありますね。
有明地区からの変更を要望
八王子市が東京五輪のMTB・BMX開催を誘致 コースは大会後も撤去せず
SABSPO.COM 2014/12/25 12:30(魚拓)
東京都八王子市の石森孝志市長は24日、2020年東京五輪・パラリンピックで自転車競技を市内で開催できるよう、大会組織委員会に要望書を提出したと明らかにした。市によると、誘致するのはマウンテンバイク(MTB)とBMXの2種目で、いずれも江東区の有明地区に競技会場が整備される予定。
八王子市は市北西部の川口町などの緑地約5ヘクタールに会場を変更してもらい、組織委が整備したコースは大会後も撤去せずに市が管理するとしている。
つまり、費用圧縮のため有明BMXコースと有明ベロドロームは建設されないことになります。「選手村から大半が8km」といったお題目はどこにいったのやら・・・仮説競技場建設予定地は現在巨大な空き地で、もし現計画が破棄されたらこちらに何が建ってくるのかはわかりません。
一方、有明体操競技場についてはポジティブサプライズがありました。
五輪体操会場 仮設やめ都が整備費負担も
NHK 2月7日 5時52分 (魚拓)5年後のオリンピック・パラリンピックの体操の競技会場について、組織委員会は当初、仮設の施設を造る予定でしたが、資材の高騰などで多額のコストがかかることから、東京都が大会後も利用できる施設として残し、整備費を負担する方向で検討していることが分かりました。
5年後のオリンピック・パラリンピックで体操の競技会場として整備される「有明体操競技場」は、当初、組織委員会が89億円をかけて仮設の施設を造り、大会後は取り壊すことになっていました。しかし、資材の高騰などでさらに多額のコストが避けられない状況となり、組織委員会と東京都は、大会後も有効に利用することが必要だとして、施設を残す方向で検討していることが分かりました。具体的には、展示施設として少なくとも10年程度利用し、都の関連企業の「東京ビッグサイト」が管理運営を行う方針だということです。
89億円どころじゃない費用がかかるなら、東京都管理で常設にしてしまえ~ということですか。体操競技場じゃなくてビッグサイト別館扱いの展示施設?となるみたいです。臨海副都心MICE拠点化推進の一環事業として組み込むのでしょう。住友不動産の有明ガーデンシティ計画も国家戦略特区とMICE絡みで昔の計画から変更が加わるかもしれません。
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