タワーマンションに住むことのメリットを突き詰めて考えると、最終的には眺望が大事だということになりますが、先日発表された選手村跡地開発は周辺の勝どき・晴海のタワーマンションを検討していた人にとっては寝耳に水といったニュースだと思います。
2014年初旬までは、選手村計画は中層住宅・5000戸といったボリューム感でしたが、先日発表されたのは超高層タワーを追加した6000戸の計画でした。これは、「選手村を国際基準通り作ると、単身・DINKS世帯ばかりになってしまいます。5人6人といった大家族が地域に住めるようにするために超高層タワーを作りました」との舛添知事の記者会見でしたけど、のらえもんからすれば、デベロッパーに押し切られた噴飯ものの言い訳です。
仮に超高層棟を大家族用の4LDKの大サイズに切り分けるとして、最近の湾岸分譲超高層タワーの相場ですと4LDK・100平米サイズとなると1億を超してしまうんですが、どこの世界のお話をしているんですかね?それともシティータワー品川のように相場の6割程度の定期借地タワーにするのかしら?
そもそもオリンピック後の分譲の時に、土地の所有権は誰が持っているんでしょうか?その辺も明らかになっていません。
舛添都知事記者会見より抜粋:
選手村自体はIOCの決まりがあって、こういう作りでないといけない、ベッドルームが二つあるのはこうしないといけないというのは基本的に守らないといけないですけれども、例えば壁を取り払うことによって、1LDKが3LDKになるということが可能なようにするとともに、やはり生活の場ですから、例えば選手がいる板状の住宅棟はカップルが住むとか単身者が住むとかいうことで、5、6人の家族が住むようなものにはできません。そうすると、かなり広めの大家族用のものは、2棟の高層タワーを使うということで、この二つがなければ大家族は住めなくなってしまうという危険性があります。
ということで、ドゥトゥールと勝どき東計画、おまけでクロノレジデンスの眺望影響を検討してみました。
まずは、各々の配置図から。ドゥトゥール周辺以外はあんまり力はいってなくてすいません。こちらで作った図を流用しました。
↓PC版のWebサイトでクリックすると大きくなります
「レインボーブリッジが見える」というと、やはり両岸の橋桁が見えて完全に見えたことになると思います。下の写真はお台場からですが、二つの橋桁がからの吊り形状が綺麗ですよね。
ということで、先に上げた3マンションがどう超高層棟にかかるか、延長線を引っ張ってみました。
- ドゥトゥールは両棟とも眺望を阻害します。もともと真ん中に清掃工場の煙突が被る配置でしたがその左右に更に50階建の建物がたつことになります。
- クロノレジデンス南西角部屋からは、17階建の4街区が微妙にかかってきます。中層は影響が出てしまいますね。ティアロレジデンスはクロノの遮蔽があるのでたぶん問題ありません。
- 勝どき東地区再開発A1棟の中央からは台場側の橋桁に影響がある計算です。
しかし、6000戸というボリューム感、そして今後も続々とタワマンが建ってくることを改めて考えると、勝どき駅って大丈夫なのかなぁ、と。BRTで新橋虎ノ門方向にトラフィックを流せるとしても限界がありますよね。
都知事はBRTの専用レーン確保すら明言を避けてる感があるんですよね
中層住宅だと利益が出ないってことは土地の取得・建築は税金0で完全民間任せなんですかね?
素人ですが全く利益が出ないとは思えないんですが・・・
>>無名様
選手村跡地処分なのか定借なのかそのへんよくわかってません。
これからぼちぼちわかってくるとは思います。
もし、土地タダなら、高層タワーなんか建てなくても採算合いますし
選手村仕様にしても+1で最初から部屋を付けておけば4人家族にも対応できるようにするのは可能だったはずです。
都知事が丸め込まれてるのか、それともフリをしているのか、よくわかりません。