(追記)
本エントリをアップ後、建通新聞より「中央区、都心~臨海副都心間の地下鉄を調査」という見出しの記事がアップされました。あくまで調査ですけど、東京都の支援があればひょっとすると??今後の展開に期待しましょう!
中央区、都心~臨海副都心間の地下鉄を調査
2014/2/6 東京中央区は、都心と臨海副都心地域を結ぶ地下鉄新規路線の導入に向けて調査を始める。五輪選手村の整備に伴う晴海地区の人口増や、江東区有明の開発などを見据えた交通需要に対応するため。
(追記ここまで)
本エントリは読者様より情報提供いただきました。いつもありがとうございます。
中央区議会の公式ホームページが更新されました。
平成25年決算特別委員会の会議録中に中央区BRTについて、新しいお話が出ていましたので共有します。
少し長いのですが、引用しますと以下の通り
○望月環境政策課長
基幹的交通システムについてでございます。先ほど環状2号線あるいは晴海通りという形でのルートの御説明をさせていただきましたけれども、まだ具体にどこを通すということで決まったというお話ではございません。ただ、平成28年には運行開始を目指したいと思っておりますけれども、その中には環状2号線ができ上がる年度、その際の利用ということで考えています。環状2号線を走るルートを区としてはそういったものを基本に考えたいということでございます。ただ、これには交通管理者の警視庁あるいは道路管理者の東京都と詳細な、ほかの道路への影響も含めた調査を行いながら、まだこれから協議をさせていただく状況になっています。
○吉田副区長
それと、もう一つは、実は9月の都議会でも基幹的交通システムについては議論になっておりまして、東京都のほうからは答えは出ているわけでございますけれども、中央区で臨海部と都心とをつなぐ基幹的交通システムを検討しているんだけれども、オリンピックを迎えるような状況の中で、基本的にはこれはさらに、例えば港区であり江東区であり、そういったところとの連携も含めた交通システムとして、東京都として育てていかなければならないと。そういったことの調整は東京都としてもしたいというふうに言っておる状況がございまして、先ほどのお尋ねにございますように、何台車を買って、何分間隔でというものも、実はこれは単純に申し上げますと、始発をどこに置くかで随分変わってしまうわけでございます。
私どもの区内の、例えば晴海トリトンスクエアあたりを起点といたしまして、銀座に行くだけの路線であれば、時間もある程度短くなりますし、ピッチを入れても台数をそんなに買わなくてもいい。ところが、現実にそこが最終的に、例えばお台場始発で有明経由、そして豊洲経由、晴海経由、勝どき経由、築地経由、銀座というふうになる路線、あるいは都の関係では、例えば現実の問題として築地のあたりから銀座に行くだけではなくて新橋、虎ノ門に行かせるというようなルートも想定できるわけでございますので、そういうような大きな調整になった場合には、時間、行程がどのぐらいかかるか大きく変わってまいりますし、ピッチと台数というのも変わってまいります。そういう意味で、今、確実にこうだと言い切れるものがないということです。
ただし、これらの路線につきましては、基本的には、これは私どもが調査機関といろいろやらせていただいて、現実の回答は、単純に言いますと、この路線は必ず採算がとれる路線だと言われております。人口急増地区でもあり、背景としているのが臨海部と都心部ということでもあり、採算がとれると言われております。ただし、初期投資が大きいので、それをどういうふうにリカバリングするかが事業上の工夫だということになっているわけです。
そういった点を含めて、私どもとしては、東京都と、あるいは隣接区との調整も済ませた上で、早い時期に運行事業予定者を公募させていただいて、そういったバス事業者の民間のノウハウ等も入れさせていただきながら具体的な検討を進めていくことになろうかと思っておりますので、そういった整理をまだ、今、現在進行中であるというふうに御理解をいただけないかと思っております。
先ほど、前委員に御答弁申し上げましたように、地域の中ではかなり地下鉄という声も基本的にございますので、そういった問題とあわせて考えていったときに、当初の段階の設定でBRTにしていって、その次にLRTを狙うということがあり得るかどうか。むしろBRTで例えば地上部分を走らせておいて、地下鉄というような問題について、ある意味で目をつけていくというような考え方も実際的だし、そういった部分が必要な地域でもあろうかと思っております。LRTをどういうふうに位置づけて整理するかという問題については、先ほど申し上げた東京都、隣接区を含めた調整の中に入れさせていただいて検討させていただけないかと思っているところでございます。
以上の発言をまとめると、結構従来とはかなり変わってきているのがわかります。
- 中央区BRTの開業は平成28年度、環状二号線の開通とほぼ同時期
- 銀座-晴海トリトン間の運行を検討してきたが、オリンピックに伴い都と隣接区の調整が必要になってきた
- 例えばお台場始発で有明経由豊洲経由勝どき経由の銀座行きだけでなく、新橋・虎の門行きなどのルートも考えられる
- 現在、東京都と隣接区との調整も済ませた上で運行事業予定者を公募したい
(結構重要。中央区はもともとまず単独で運行事業者を公募したかったはず) - BRTの先はLRTでなく地下鉄という考え方もありうる。これも都と隣接区の調整が必要
副区長の話があった場所をプロットするとこのような図になります↓
ちなみに、「9月の都議会でも基幹的交通システムについては議論」となっているのはこちらで確認できます。
立石晴康君
現在、地元中央区では、建設中の環状二号線を活用して、晴海、勝どき、築地、銀座を結ぶLRT、BRTなどの交通システムを検討中です。さまざまな競技施設の建設が計画されているお台場、有明地区や、日常的な交通手段を強く求められている豊洲新市場などとも連結し、銀座だけではなく、新橋、虎ノ門などに至る交通網を考えれば、二十一世紀東京の基本的な交通軸の一つとして期待できるのではないかと考えます。
そこでお尋ねいたします。臨海部の新たな交通機関となり得るLRT、BRTの交通システムに関する都の基本的認識について、お伺いいたします。東京都技監(藤井寛行君)
まず、晴海や銀座などを結ぶLRT、BRTなどの交通システムについてでございますが、お話の交通システムは、地域交通を担う公共交通機関として有効でありますが、導入に当たりましては、導入空間の確保や自動車交通に与える影響、事業採算性など、さまざまな課題があります。
中央区では、臨海部と都心部とを結ぶこうした交通システムの実現に向けた調査検討を行っております。
引き続き、関係区の動向などを踏まえながら、都は必要な技術的支援や情報提供などを行っていくとともに、将来的には複数区にまたがる広範囲の交通機関ともなり得ることから、都としても適切に対応してまいります。
うーん、東京都の答弁はあんまり具体的な感じまでは言及していませんが、このへんどうやってか匿名のまま取材できませんかね。
しかし、銀座-晴海間という小さい話ではなく新橋・銀座・虎の門-台場・晴海・豊洲・有明といった多対多の交通システムになる”可能性”が出てきました。夢が膨らみますね。
引き続き、「マンション購入を真剣に考えるブログ」ではこの動きをウォッチしていきたいと思ってます。
あの、有明と書いてあるとこ、国際展示場ですよね?正しくは?有明は新豊洲のトイメンですよね?