最近、新築だけでなく中古マンションも相場が加熱しまくってるな、と思うのは「1年以上先の引き渡し」で契約するという人の話をよく聞くようになったな、ということ。
のらえもんには毎日様々な相談が寄せられますが、今回はそんな、来年の引き渡し中古物件を契約した人からのお便りを許諾を得た上で掲載します。
のらえもんさんのブログが好きでいつも読ませてもらってます。さくらと申します。
私の見落としで既出でしたら申し訳ないのですが、ぜひのらえもんさんのご意見を聞いてみたいことがありメールさせていただきます
私は現在港区に住んでいて、残ローンありで買い替え予定です
購入物件は決まって契約まで進んだところなのですが引き渡しが1年以上先です。更に、築年数が経っているため、リフォームをしなければいけません。
つまり引き渡しを受けてもすぐには越せません。
といっても、引っ越す前には今の自宅を売却しなくては…とは思っています。
購入契約をした不動産屋さんには、現在私の居住エリアの物件が少ないことから
すぐの売り出しを勧められて査定書(頼んでない…)までいただいたのですが
購入物件の引き渡しが1年以上先なら
今の自宅の引き渡しもそれ以上先に設定するのが
一般的なのではないかと思います
引き渡しが1年以上先となると選ぶ人が大分少なくなって売却にかえって時間がかかる気がします
また今の住宅価格がじわじわ上昇している状況では、できるだけ転居直前に売り出した方が有利なのではないかと思っております
この時期に売却活動を始めることでかえって不利になる見込みが高ければ
売却活動の開始を少し待ちたいと思うのですが一般的にはどのように考えたらいいのでしょうかご教示いただけますと幸いです
さくらさん、はじめまして。
のらえもんです。お便りありがとうございます。
1年以上先の引き渡し、通常なら難航するとは思うのですが、物件自体が魅力的であれば、契約するのは良いことだと思います。ご契約おめでとうございます!
さて、ご質問にお答えします。
>引き渡しが1年以上先となると選ぶ人が大分少なくなって売却にかえって時間がかかる気がします
おっしゃるとおりです。
さくらさんも、契約後に引き渡しが1年以上先、となると条件交渉したり、他にもう少しいい物件はないだろうか?と探されませんでしたか?引き渡しが半年ならともかく、1年以上先というのは通常不利に働きます。
ここまで加熱していれば、売主優位でしょうから、そういう条件もまかり通る、というような相場ということですね。
さて、1年後のほうが相場的に有利なのか、それは物件によりけりでしょうし、1年後世の中がどうなっているかわからない中ではなんともいえませんが、一般的に申し上げると、
居住中での売却活動というのはとてもストレスがかかるものです。
- 基本的に、毎週末のスケジュールを開ける必要がある
- 売れるまでは様々な人に自分の部屋をジロジロと見られることになる
- いつも見学客が来ることを想定して、毎週末はきちんとキレイにしておく必要がある
- それでいて、見学に来た人から断られると、荷物が多いのが悪かったのかな?それとも片付けが…と不安の負のループに陥る
- どうしても夜も見たい!などの買主候補からのリクエストが来たりする
と、やればわかるのですが、決まるまではめっちゃ不安になります。
居住中と空室で比べると、居住中は若干アンダーバリューに見られるところ、更に「引き渡し1年以上先」、特に新居のリフォームが終わるまでは引き渡せない、というのは買い手にとっては全く嬉しい状態ではなく、価格や引き渡し時期の交渉が入るのが普通です。
不動産仲介屋としては自社の利益のためにはさっさと売らせて売上を確保したいと思うのは当然ですし、「今は物件がないので売るのをおすすめする」とまぁいうでしょうね。
それが本当にクライアントの利益になっているかは…?ご自身でご判断くださいませ笑
さくらさんの物件は人気エリアですし、居住中売却活動のストレスを考えると、引っ越し3ヶ月前でもいいかなーとは思います。マージン見ても半年ですかね。
もし、期間中のダブルローンに耐えられるのであれば、空室で売り出したほうがよりストレスがありません。
ご参考にしてください。
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さくらさんから「確かに今回購入する側としても、1年以上先で嬉しくないなあと思いながら価格交渉や入居時期の交渉をしました。お返事いただいて気持ちがすっきりまとまりました!」という返信を頂いています。
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