僕のブログは、「マンション購入をライフサイクルにあわせて考えることと」、「湾岸地域に住んだ住民向けの発信」が主要テーマなわけですが、なぜか湾岸地域というのはメディアからの煽り・嘲りの対象になりやすい。のらえもんという妖精自体へのコメントには特に反応しないようにしているのですが、住んでいる地域へのDisは、湾岸に実際住んでいる者が作る肯定メディアとしては、きちんとツッコミ入れないといかんだろうと思うのです、うん。
ということで、新カテゴリ「メディアへのツッコミ」を作りまして、湾岸地域への謂われなきDisへの回答もこのブログの主要なテーマとして扱っていこうと思います、決してネタがないわけではありません。
本日のツッコミ対象記事はこちら
都心でマンション「大暴落」、売れ残り続出…要注意エリアはここだ!
2020年まで持たなかった 2016.09.13週刊現代全国のマンション数は600万戸超。毎年10万戸前後の新築物件が生まれる巨大市場だが、それがついに「暴落劇」に襲われ出した。しかも、発火点はなんと都内の「中枢」。これはただごとではない。(中略)
実際、こうした異変は世田谷に限った話ではない。ここ数年のマンションブームの象徴である湾岸エリアのタワーマンションもまた、「大暴落」の危機に直面している。(略)
冒頭は世田谷区の新築マンションが売れてませんよーという内容なのですが、途中からなぜか主眼が湾岸タワーに切り替わる不思議な記事です。
私思うんですが、最初から湾岸をターゲットにしたいのなら、こういうアクロバットなことはやめて湾岸でも新築値引きが始まってますよというお話から始めた方がいいと考えます、実際には値引きしてないので世田谷区の事例から無理やり繋げているのでしょうけど。
記事はその後、先日の国交省地価LOOKレポートの紹介になるのですが、なぜこの内容で「衝撃レポート」「湾岸エリアはもう終わりとの書きぶり」と書けるのか私には不思議ですね、週刊現代記者の目か性根が腐っているようにしか感じません。
さてそして2ページ目ではマンション市況の崩壊が始まった!という衝撃のグラフが報告されます。
グラフだけ見れば、販売価格は暴落・販売戸数は激減していますね、たいへんだー
ここで元ネタの「不動産経済研究所のデータ」を見てみましょう。
画像出典:不動産経済研究所「首都圏のマンション市場動向2016年7月」より
月ごとに山はあるものの、ここ数ヶ月は値段が高止まりしていますね。首都圏のデータですが、郊外であまりマンションの売れ行きは良くなく、高単価の東京都区部と神奈川県の割合が高いので価格推移としては高水準にとどまっています。
以下のデータは、2016年7月の平均価格・契約率算出に使われた発売と契約です。都下・埼玉・千葉の契約数が相対的に少ないことがわかります。もちろん、千葉や埼玉で大規模マンションが発売され、第1期販売で一気に契約数が100・200があった月は、上記の首都圏新築マンション価格がぐっと下がるわけです。
画像出典:不動産経済研究所「首都圏のマンション市場動向2016年7月」より
で、さきほどの週刊現代のグラフなんですが、前年同月比なので
赤枠部分を比較しているわけです。昨年4月・5月にぐっと下がった部分があるので、グラフの山となり、昨年6月・7月が高くなったのでグラフの谷となります。本来、あまり意味はないデータを期間を区切って大げさに見せているのですね。
週刊誌なので波風立たせないと記事は売れないのでしょうけど、針小棒大もいいところです。記事中で暴落するぞ〜と警告する専門家は、レベル的には「マンション暴落芸人」なわけですが、そういった人たちでもご飯を食べていける日本って素晴らしいですね。
私は自分の良心上、こうした都合の良いデータの切り取りだけはやらないように心がけています。
オラガ総研代表の牧野知弘氏が言う。
(中略)すでに豊洲の有名タワマンでは売りが散見され、中古相場も今年6月あたりから下落し始めた
都心でマンション「大暴落」、売れ残り続出…要注意エリアはここだ! 週刊現代
だいたい、湾岸が今年6月くらいから下がってるという話をドヤ顔でされても困るんですね、既にピークは昨年夏だったのですから、既にGW時点で、拙ブログではデータを出して書いてます。
参考:【GW特集】江東区湾岸地域における売出価格と成約価格の乖離【追記有】
今後も、謂われなき湾岸disには反論していこうかと考えています。
そういえば、ゲンダイさんは、先日もこんな記事書いてましたね・・・
現代ビジネスの【全117物件の「予想価格」を実名公開】記事が雑すぎて笑える
ちなみに、のらえもんは郊外かつ駅から徒歩距離が離れている新築マンションは、将来売却して住み替えるつもりなら買わない方が良いと考えています。いま起きているのは都心方向と限られた拠点への集中であり、広く郊外に分散していく時代ではないからです。学校や職場などの関係上、どうしても郊外でというなら中古マンションの方が市場で値段が付けられているのでおすすめですね。
週刊現代ってみただけでスルーしました。
ただ折れ線グラフで表示するのではなく、
はるぶーさんにお願いして統計解析で有意差を出してもらった方が良いのではないでしょうか。
販売戸数についてはスルーでしょうか(笑)
マンション在庫増大や豊洲移転問題など、今は湾岸エリア試練の時期かもしれません。何とか我慢して乗り切るしかないですね。
ぶっちゃけ、週刊現代を買うような層は湾岸には手が届か(以下自粛)
この記事を見てからパークシティ浜田山の中古を検索しました。
当たり前ですが、弊には高嶺の花でした。
当該雑誌の読者層は住んでいないような気がします。
>匿名さん
マンション在庫増大は残念ながら今後何年も続くんじゃ・・・
大規模マンションがオリンピック後の選手村開放くらいまでは予定されてるわけだし・・・
湾岸が坪150になったら、投資用マンションとしてクレジットが持つ限り、買いまくりたいですね。(今の半額になるので、利回りが倍になります)
賃料がすぐに半分になるような暴落なんてないので。
という投資家がいる限り、賃料に応じた中古価格が形成されますが。。。
この記事ですが、素人の願望ですね。
分譲マンションを買いまくる投資家なんて投資家全体の一部でしょ
確実に値上がりが見込める場面ならともかく、まともな投資家は落ちるナイフを掴まない
暴落局面で買いを入れるのは実需のある中堅層だろうね
今は値上がりのせいで実需がついてこれないから価格が下がり始めてるのもあるし
円安の限界も見えて円高に一気に振れたせいで海外投資家が逃げ遅れてるだろうから、円安に戻った時に売り逃げも出てくる可能性はある
落ちても、震災直後の価格まででしょうね。
さすがに、あの時代に買った人はすごいと思います。