湾岸ニュース

「江戸川区水害ハザードマップ」を読んだ

江戸川区自身が作成した冊子で「ここ(江戸川区)にいてはダメです」と書いた表紙が話題になった、「江戸川区水害ハザードマップ」。この表紙の浸水域がもう東京23区東側全部壊滅という感じで、凄まじいですね。
”今までに経験したことがないような、大規模な水害が起こったら“どうなるか”命を守るために“どうするか”を知っていただくためのものです”と書かれていますが、改めて「なぜ2000年代まで西側住宅地に比べて東京駅にずっと近かった東京イーストエリアが安値で放置されていたのか」を考えるのに、参考になる気がします。

(戦後間もない頃に葛飾区を水没させたカスリーン台風)

災害は、いつ何時起こるかわかりません。同時発生するものが、時により大きな災害となります。

江戸川区は水害の種類として大きく分けて2種類考えています「台風+高潮」と「河川の上流で超大雨」の2パターンです。どちらも江戸川区が水没しますが、荒川・中川・利根川で浸水域が違うようです。ここでは大きく取り上げませんが、想定されている台風のデータとしては以下のようなものです。

つまり、1934年の室戸台風並みの気圧かつ伊勢湾台風並みの移動速度で高潮を伴って東京湾を直撃する、ということなのですが、、、千年から五千年に1度起こるかどうかというくらいの確率とのこと。この場合、東京東側5区だけでなく、千代田区や品川区、大田区も水没します。高潮は1週間以上ひかないとのこと。

もう一つは、雨型の台風が上流域を直撃して川の堤防が決壊する、という想定ですが例えば、荒川の氾濫はこれくらいの想定です。むちゃくちゃすごい雨が広域で降ったという想定ですね。

72時間632mmがありえない数字かといえば、近年高知県では1,000mmを観測することもありましたので、「確率的にはありえなくはない」くらいの想定なはずです。荒川が決壊すると、江戸川区はほぼ全域水没。同時に江東区葛飾区足立区も水没します・・・

しかも、江戸川区は避難経路となる区外への道路は9個所しかなく、避難時には大混乱が生じるとの予測。これは、江東区や墨田区でも同樣でしょう。

終戦直後に台風被害で東京の東側は何度か水没したことがあり、また地下水の組み上げでゼロメートル地帯が広がったということが、歴史的に西高東低という東京の住宅選考を作り出しました。この流れが変わったのは2000年代になってからだと思いますが、治水への努力もありますけど「高度成長期以降、たまたまでかい台風が来ていないだけ」という意見もあります。災害らしい災害がここのところ起きてないなら、都心に近いことのメリットが際立ちますからね。

上記の大水害が起こるのは数百年〜五千年に一度という想定ですから、あまりこれで頭を悩ますのもどうかとは思います。むしろ、ここ30年で震度6弱以上の首都直下型地震が起こる確率のほうがずっと高いですし(千葉市85%、横浜市82%、水戸市81%、東京都庁48%)、実際にそうなった時にどうするか、どうやって早めに逃げるかを家族で考えておくくらいで良いんじゃないかなと思います。

江戸川区だけでなく、他区も同樣にハザードマップを出しています。江東五区だけでなく千代田区や中央区もいたるところで水没する可能性が公開されています。
また、大雨で目の前の川が溢れてしまう想定のところ、最大級の雨が来た時に水没してしまうところ、レイヤーを分けて考える必要があると思いますが、このエリアにお住まいをお考えになられるときは、一度目を通しておきましょう。

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コメント

  • コメント (1)

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    • Kevin
    • 2019年 6月 11日

    銀座4丁目の海抜4.1m(AP5.2m)より標高が高いと安心だと考えています。
    特に根拠は有りませんが防潮堤や堤防が無かった江戸時代からの歴史があるからです。
    ハザードマップが無くても江戸っ子なら分かった気がします

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