江東区が新市場受け入れの前提としていた豊洲〜住吉間の新線、「地下鉄8号線の延伸」。いよいよ前に進みそうな報道が出てきましたね。築地移転延期と千客万来施設建設をめぐるゴタゴタのバーターってのが透けて見えるってのが素直に喜べないところですが、湾岸部特に豊洲住民にとっては朗報だと思います。
事業枠組み 今年度内に 有楽町線の「住吉―豊洲間」延伸 都が表明
2018/6/30 日本経済新聞東京都は29日、東京メトロ有楽町線の「住吉―豊洲間」の延伸をめぐり、事業の枠組みを2018年度中を目指して決める考えを示した。需要予測や収支計画、採算性などを分析し、国や東京メトロなどの事業者と協議。費用分担についても検討する。延伸は東京臨海部の発展に寄与するとし、重要課題に位置付ける。
都の長谷川明副知事が同日、江東区の山崎孝明区長らを訪問して方針を説明した。同区議会が開いた特別委員会でも都の市場担当者が報告した。
江東区は豊洲市場を受け入れる際の条件の一つとして交通対策を都に提示。とりわけ有楽町線の延伸を強く要求していた。都でもこうした事情に配慮した上で、延伸による経済効果が大きいとの判断も踏まえて年度内のとりまとめを決めた。山崎区長は特別委後に記者団に「(都は)非常に踏み込んだ考えを提示してくれた。評価したい」と述べた。
もともと、東京都は平成30年度予算案で「東京都鉄道新線建設等準備基金(620億円)」を創設してきました。ただ、新規6路線のうち、どれを優先するかについてはいままでコメントがなかったと思います。6路線のうち、羽田空港アクセス新線はJR東日本のプロジェクトですから、ちょっと別枠と考えても、地下鉄8号線関係についてはやきもきする状況が続いていましたね。
今回の報道は、これまでの状況から大きく前進するもので、非常に歓迎です!
江東区は南北に広いのですが、これを結ぶ鉄道路線がまったくなくて、臨海地区と深川・城東地区は一体感が基本的にないんですよね。豊洲から区役所行くのはえんえんバスに乗っていかなければならず、面倒でした。江東西税務署行くのは更におっくうだったし・・・
ただ、この路線がなかなか進まなかった背景には東京メトロは民営化した会社であることにあります。民間としては、莫大なお金がかかる新線建設は自分たちでしたくないし、赤字路線も抱えたくないですからね・・・ですので江東区と東京都がメインとなってお金を出して第三セクターを作り路線を整備して、営業はメトロが行うという青写真を描いています。ということで、この路線についてはもし実現したとしてもメトロの料金体系に組み込まれないはずです。りんかい線と似たような構図ですね、そこは残念。
ちなみに本路線の新駅は枝川と千石あたりが候補地になってます。しかし、豊洲はまだまだ未利用地や建替えなど、伸び代がありますねぇ(じゅんいちダビットソン風)!
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