月島駅界隈を歩くと、周辺のビルとは全く違う、アドヴァンギャルドな色をしたタワーマンションがあってびっくりした人もいると思います。清澄通り沿いにある「ファミール月島グランスイートタワー」です。
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意味もなくこの色使いにしているわけではなく、このタワーマンションのデザインはポストモダン建築の巨匠「マイケル・グレイブス」による作品だからです。都市アートの一部として考えたほうが良いでしょう。竣工時は今より強烈な色でしたが若干退色して、タワーマンションが林立する月島の景色に馴染むようになってきました(?)。
月島駅徒歩1分表示の分譲タワーマンションはこの他に「キャピタルゲートプレイス・ザタワー」「ライオンズタワー月島」「アイ・マークタワー」「ムーンアイランドタワー」と、他の駅に比べて多いのですが、エリアの中での独特の存在感はこのマンションが一番でしょう。
竣工から15年が経ち、だんだんと市場に在庫も出回るようになってきました。先日Twitter上で「なにこれ安くない?」と盛り上がった間取りもありまして、ちょうど先日、中に入るチャンスがありましたので写真とともにお伝えします。
物件概要・周辺環境
- 物件名:ファミール月島グランスイートタワー
- 総戸数: 29階建て242戸
- 住所:中央区佃2-19-1
- 新築時売主は丸紅
- 東京メトロ有楽町線「月島」徒歩1分(!!)
- マイケル・グレイブスによるポストモダン建築デザイン、オレンジとエメラルドグリーンのコントラストが強烈な存在感
マイケル・グレイブス作例(販売パンフレットより):
月島もんじゃストリート側ではなく、佃2丁目側にあります。周辺には一通りの利便施設が揃っており生活に困ることはありません。また有楽町線で都心へダイレクトアクセスも可能です。月島駅界隈の外食充実は湾岸エリア随一です。佃といえばリバーシティ21ですが、物件付近は計画に基づいた場所ではなく、戦前から戦後の猥雑さがほどよく残っている場所となります。
共用施設
共用施設はさほど用意されていません。
・コンシェルジュカウンター
・新聞付きの2層吹き抜けロビー
・フィットネススタジオ(2F)
・ビューラウンジ兼ゲストルーム
・和室
となっています。特色あるのは、2Fにトランクルームが用意されているところです。ただ、各戸数分はないので借りることになっています。
EVは2基+非常用EVの合計3基で階層別などではありません。木目調で時代を感じますが、高級感は出ています。
内廊下はカーペット敷。エレベーターと周りの壁は紺で塗られていて、明暗のコントラストは廊下部分まで徹底されています。
共用施設ではありませんが、建物に隣接する公開空地の植栽を管理する委員会などの活動もあるようです。
次回は、相場観などについて取り上げます。
このマンション、気になっていました。取り上げて下さって嬉しいです。月島で物件を探した時期がありましたが、この物件のみ全く流通しておらず。不動産屋さんもほとんど見たことない、と仰ってました。ので、私の物件探しはすでに終了しているものの、住み心地が良いのかなと思って気になっています。