前回は、スカイタワーの事例を紹介いたしました。
入居からの賃貸成約事例を調べると15例ありました。こちらもグラフ化せず、表にしています。
ブリリア有明スカイタワー 賃貸成約事例 2011年3月~2014年6月
スカイタワーは10階がすべて地権者住戸のはずですが、こちらの成約はデータベースに記載がありません。坪1万円を下回る成約は中低層が多いですね。それ以外ですと、40平米も70平米も90平米も坪1万円を超す成約がついてます。
現状の相場としては、北西中低層の70平米台で23~25万円くらい。60平米台になると、20万を超せないくらいのラインですので、70平米台3LDKの方が坪単価的には良い値段がついていることがわかります。ちなみに高層階プレミアムは賃貸になるとあまりついていません。坪240万円で70平米20階を購入し坪1.05万円で貸せたとすると、何年で元が取れるかを計算すれば表面19.04年となりました。このあたりの新築マンションよりちょっとだけいい数字です。
感想など
ブリリア有明スカイタワーは、震災後の混乱のあおりを一身に受けてしまった少し不幸なマンションでした。
このマンションの一斉入居開始の直前に震災が発生して、大混乱になりました。当時、2割くらいあるといわれていた完成在庫は、販売を加速させるどころか半年くらい販売がストップ。その後も在庫の消化はなかなか進まず、完売するまで2年近くかかりました。そういえば、私のブログの一番最初の頃はスカイタワーウォッチャーでした。
震災のあおりを受けましたが、このマンションの幸運は2つあります。
ひとつはオリンピックが来て、市況回復の恩恵を一番初めに受けたことです。成約事例を見ればわかりますが、現時点で見れば新築時とほぼ同水準まで相場は回復しています。
もうひとつは、入居直前に震災が来たため、売主負担で建物の修繕ができたことです。組合財政の負担無しに修繕ができたことは大きいです。
お隣のブリリアマーレ有明と比較されることが多いマンションですが、基本的にマーレの反省点を踏まえ、かつファミリー向けに寄せた跡が見られるマンションです。
天カセを省いたことにより、マーレより専有部の天井高は高く作られています。オール電化はまだまだガス併用との比較でコスパは勝っていますし、エコキュートは廊下側に出ていますので、KTTのように専有面積に含まれていることもありません。共用廊下や館内デザイン、エレベータ等も落ち着いています。
現状のデータを見る限り、内廊下プレミアムはついていません。普通の価格帯で内廊下を希望する方にはかなりおススメですね。
P.S.
有明第二小中学校の敷地面積が確定していませんが、ここの大きさ次第では、北西側の眺望が大きく阻害されるリスクがかなり減ります。もともと南東向けは眺望リスクがありませんので、南西以外は将来の眺望面でもあまり不安のないマンションとなります。
私はそれこそ、オダジョーが出てたBASの「ここどこ?」っていうCMで初めて、有明がどんな場所かを知りました。それまでは、有明とお台場の区別が付いてませんでしたから…。
そんなこともあり、湾岸マンション購入に夢を抱かせてくれたマンションでもあります。
ところで、震災でどこか破損があったのでしょうか?
小さなクラックなどはあったみたいですが大きな損傷は無かった筈です。
オリンピックが決まって、周囲の開発スピードも上がってきた様でこの先楽しみです
ぽんぽこさま
情報有り難うございます。
損傷というほどのものではないようで安心しました。