毎週1回送られてくる、湾岸マンションの新着成約物件情報メルマガを見たところ、豊洲3丁目に坪単価250万円以下の成約があって、思わずおおっとなりました。私の記憶ではここ数年では一番最安値の坪単価のはずです。
足元では、ティアロとBAYZの住み替え勢による在庫の積みあがりと、閑散期である夏が重なって湾岸地域の中古マンション価格はピークに比べて下がりつつあるのですが、なんでだろうな~と思いグラフ化してみました。
豊洲3丁目(シティータワーズ豊洲 ザ・ツイン、THE TOYOSU TOWER、シティータワーズ豊洲 ザ・シンボル)の方角別成約坪単価
期間:2015/8~2016/8
↓クリックすると大きくなります
今年度と昨年度で色分けしてみました。北側の成約相場が若干下がり、逆に東側は拮抗、東と西の成約は今年度になって増えています。集計1年間の成約数は89件で、これだけの取引が行われている地域は日本においてトップクラスでしょう。
今週の成約事例はこのうち北側の成約が2件重なったのでおおっ、と思ったのですね。なぜ北側が弱気になるかというと、運河を挟んだ向こう側、深川政府倉庫跡地を大和ハウスが買っているからですね。
↓シティータワーズ豊洲 ザ・ツイン北棟北側20階くらいの眺望シミュレーション。この真ん中が深川政府倉庫です。
いまは取り壊し工事が完了、更地になっていて何がたつかわからないので、弱気になっていると小耳に聞きましたが。。。
関東財務局/旧深川政府倉庫跡地(東京都江東区)売却/大和ハウス工業SPCに
日刊建設工業新聞 [2015年3月11日4面]関東財務局は、東京都江東区にある「旧深川政府倉庫跡地」の土地と建物を一括で大和ハウス工業が出資した「ディー・エイチ・アセット・ワン特定目的会社(SPC)」に売却した。1月27日に開札された一般競争入札で、同社が301億2400万円(税込み)で落札。2月25日に売買契約を結んだ。跡地の利用方針は現在、同社が検討している。
この「ディー・エイチ・アセット・ワン特定目的会社(SPC)」は、有明のユニクロ物流倉庫を建設している関係から、こちらも大和ハウスが運営する物流拠点が建設されると考えたほうが良いでしょう。
上は江東区の都市計画図ですが、容積率300%と400%が一部かかる地区ですので、かなり巨大な倉庫が建つことになりそうです。向かいのニュートンプレイスサウスコートくらいまでの大きさになることもあるかもしれません。
(追記⇒)コメント欄でamazonの物流拠点との情報がありました。となると、トラックが空中階に行く必要が無くなるので通常のDプロジェクトに比べて階高は押さえられそうです。
いずれにせよ、巨大なツインタワーマンションなどは立たなさそうです。北向きなので日照には関係なく、お見合いとなることもなさそうかと。
アマゾンの倉庫が建つようですよ。