2020年東京オリンピック。本日デザインが決まった新国立競技場と同じくらいのビックプロジェクトが、中央区晴海に建設されるオリンピック選手村です。オリンピック・パラリンピック開催後は、分譲住宅一部賃貸住宅として供給されます。事業区域面積18万平米・約5950戸供給という今後日本でこの規模の新規住宅開発は無いのでは?と思えるほどの規模となります。
上記、仮設エリアはオリンピック後に学校やショッピングセンターが建設される予定です。
ここは、現状鉄道駅からどこからも遠いのですが、開催前に都心と臨海副都心とを結ぶBRTの整備が行われます。選手村は、特別扱いでここ始発のBRTも用意される予定です。下図でいうシャトルルート2となります。
このたび、東京都オリンピック・パラリンピック準備局から、実施段階環境影響評価書が出されました。
まず驚いたのは、宿泊施設の概要。階数と高さを考えると、かなり恵まれた階高となることがわかります。通常、60mは20階もしくは19階となります。1Fに共用部が置かれるとしても体の大きいオリンピック選手でも圧迫感を感じないような住宅となるのかもしれません。
他の断面図を見ても、駐車場はすべて地下に作ることになりそうです。広場部分の地下は駐車場。普通の板状マンションでは考えられないほど贅沢な作りとなってます。これは驚きました。緑地面積を相当重視した結果だと考えます。恵まれてますね~
図面を見る限り、5-5街区の建物間の広場はすべて駐車場になりそうな勢いです・・・
報告書一式ダウンロードすると、212ページにもなりますが、私が興味深いと感じたのは上記建物と駐車場の取り扱いでした。他にも晴海地区にはトビとかモズとかいるようですね。東京都ではなかなか見ることが無い鳥です。
工事後も、これらの生態系は守られるとのことで、都内ではなかなか見ることのできない昆虫や鳥を見る機会もありそうです。
ちなみに、晴海のこのあたり、かなり急峻に地盤面が深くなっている場所です。万が一のこともあり、杭はしっかり調査の上打たれると思います。
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