恒例行事になってきたマンションコミュニティ座談会。9月に撮ったもの、まだまだ出てきます。今回は第8回・中古編です。
住まい探しというのは複眼であるべきで、新築じゃないと絶対ダメだ、マンションじゃなきゃというつもりはなく、いろいろな選択肢があっていいと思いますし、それぞれに事情や趣向に合わせてあまり損をしない選択をしていきましょうね。というのがこのブログの大きなテーマであったりします。
いま起こっていることは、一昔前より土地の値段と工事費が上がったことによる新築マンション単価の増加であり、これはマンションそもそもの価値が高まったからではない、ということには留意しておくべきです。
新築マンション単価の増加は必然的に、平均平米数の減少を招きます。ほとんどの人は、平米数や坪単価で検討するのではなく、総額で判断するからです。65・70・75平米それぞれの3LDKは間取りにもよりますが使い勝手は大分違います。いま起こっていることは、上記で言う3LDKの下限値ともいえる65平米に限りなく近くなるプロセスであり、そこに購入後の使用満足度とは直結しない現実があります。
そこで、初心者には少しハードルが高い中古マンションという題材を座談会のテーマに設定させていただきました。
いろいろ話しながらも、やはり最初の住宅購入となると中古マンション購入はハードルがあります。
この前後編で理解していただきたいのは、中古マンションは売り手が基本的に個人ということにあります。目の前の業者はあくまで仲介人であり、交渉を仲立ちする立場ですが、決めるのは部屋の持ち主なのです。また、業者は目の前の取引をまとめないと、一銭も入ってこないという現実もあります。あれやこれやと親切に要望を聞いてくれる営業マンがいる新築マンションモデルルームとは購入のお作法が違います。
こうしたことを頭に入れたうえでのぞまないと、どうしても損をしないマンション購入にはたどり着けません。たまに話がごっちゃになって、その話は売主側?買主側?どっちなんだとなりますが、座談会5人のメンバーはそれぞれの経験上、売主買主は利益が相反する立場でありながら立場はか弱い個人という共通点があることを知っているからなのでしょう。なので、自然と目線は売主側からの話になるのです。
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