購入検討初心者シリーズ

タワーマンションと板状マンションの資産価値維持率と維持費の関係

タワーマンションが嫌いというよりも、タワマンのほうが好きだけど、板状マンションの方が管理費・修繕積立金といった維持費が安いから、板状を選ぶという方、一定数いらっしゃいます。

一方で、タワーマンションのほうが板状よりもリセールバリューが良いというデータがあります。
これは日経ビジネスの特集号に掲載されたデータですが、最高階別を見ると、20階、30階以上のリセールバリューは抜きん出て良くなっており、戸数規模別のデータにもそれは現れています(タワマンは上に伸びる関係から必然的に大規模になりやすい)。

(画像出典:日経ビジネスオンライン 住まい特集より)

では、両者の維持費の差、どのようになるのでしょうか。ちょっとエクセルに入れて計算してみました。

70平米を想定して、
タワマンは管理費を平米350円、修繕積立金を100円で計算します。
板状マンションは管理費を平米250円、修繕積立金を85円で計算します。
固定資産税は適当です。修繕積立金は5年毎に見直すこととし、タワマンは前より160%増しづつ、板状は140%増しと想定しました。ですので、時が立つほど、維持費の差額は広がることになります。

こちらが試算表です。左の表がタワマンと板状の年間維持費の累計額。そして維持費差です。この試算テーブルですとなんと維持費の差額類計が100万円に到達するまでに10年弱かかります。ということは、新築から10年住んだ後の値下がり幅が板状よりタワマンの方が100万円以上低ければ、経済的に有利となります。上記東京カンテイのデータを見れば分かる通り、どこかで売却して別のマンションへ移ることを考えるなら、いまはタワマンを選択したほうが経済的有利となるでしょう。

もちろん、タワマン人気はいつか無くなるかもしれませんし、リセールバリューの表は10年後全く違う可能性もあります。あくまでも今のデータで試算すると、ということでお願いいたします。

 

あなたの不動産売却に、ひと肌脱ぎます。
↓↓湾岸エリアでのマンション売却をお考えの方はこちらから!↓↓

↓↓お仕事や取材の依頼はこちら↓↓
(所属先の株式会社新都市生活研究所のWebサイトへ飛びます)

関連記事

  1. 購入検討初心者シリーズ

    マンション購入検討初心者シリーズ 金利とマンション価格の悩ましい関係

    アベノミクスの開始以降、大胆な金融緩和は最終的にマイナス金利までの段階…

  2. 購入検討初心者シリーズ

    あなたのマンションの管理費って安い?高い?ちょっと真剣に考えてみた

    私のブログでもいつも維持費として話題にする「マンションの管理費」につい…

  3. マンションブロガーが答える

    定期借地権物件と普通借地権物件、その後のマンションの行く末の違い

    先日、定期借地権物件についてのらえもんがつぶやいた内容に関連して、普通…

  4. 購入検討初心者シリーズ

    マンションコミュニティ座談会・第8回前編掲載!

    恒例行事になってきたマンションコミュニティ座談会。9月に撮ったもの、ま…

  5. 購入検討初心者シリーズ

    あなたの住宅購入はQoLを向上させますか?

    前回のラスト「当ブログは経済環境を固定したまま、QoLをどのようにあげ…

コメント

  • コメント (1)

  • トラックバックは利用できません。

    • のらえもんファン
    • 2019年 9月 01日

    大事な購入時の金額の差、ローン支払い月の差が反映されてない。

のらえもんにお仕事や取材を依頼する!

お知らせ

過去の記事(ランダム)

カテゴリー

  1. ブリリアマーレ有明

    【成約済】BrilliaMare有明 TOWER&GARDEN 2LDK+N/7…
PAGE TOP