前回のラスト「当ブログは経済環境を固定したまま、QoLをどのようにあげるのかを追及していくことを真剣に考えていきます」と華々しくブちあげたものの、いきなり筆が止まりました。というのも人によってQoLの効用バランスは違うからです。当たり前の話ですが、整理のために書き出してみましょう。
QoLは、いまの生活に対する満足度と言い換えてもいいでしょう。身体や社会面での満足度については、本ブログで考えることではないので割愛させていただきます。人間はそれぞれ違う趣向を持つので、最終的に戸建てが正解という人もいれば、タワマンが正解の人もいるのです。
大事なのは自分とパートナーがどのようなバランスの中にいるのか、ということを自覚することかと思います。話を単純化させるために、このような表を作ってみました。
自分がもつ経済資源を100だとして、これを適切に振り分けて最終ポイントを高くするゲームとしますと、QoLに資する割合が一番高い箇所にすべて資源を投入することが正解となります。
たとえば、バランスよく振り分けたAと、極端に振ったBならBパターンの方が高くなりますね。
上記は話の単純化のために書いているだけで、実際は違いますよ!
まぁこうシンプルに考えるなら「自分にとって何が一番なのかを考え、一転豪華主義でいきましょう」となるのですが、話はこんな簡単に単純には終わらないわけです。収穫逓減の法則のようにある一定以上経済資源を振り分けると、そこから先は投入分と比例したQoLポイントが得られなくなりますし、コンプガチャのように要素数を一定数そろえると(たとえば車・教育・外食それぞれに7ポイント以上づつ投入すると、更にポイントがもらえるのような)ボーナスポイントがもらえたりする高次関数なのです。これは感覚的にわかる方が多いと思います。
こうして考えると、「都心に住むなら車は要らない、カーシェアやタクシーで十分」というのは、車がそもそも要素に入らない一定の人にしか当てはまらないということがわかると思います。
ブログをはじめて5年間経つわけですけど、あらためて考えると東京カンテイがマンションPER・PBRという値を導入して以降、特に頭のいい人たちにとっての住宅選考の基準が「資産価値」一点張りに激しすぎないですかね、ということですね。
私もさんざんこの効用については自分なりに考えたのですが、「何が譲れないのか」をしっかり持っている人ほど決断が早く、また買った後のQoLも非常に高いのです。それは都心マンションには限りません。今後も特に湾岸マンション購入に関しての資産価値はしっかり考えてはいきますけど、それ一辺倒はやめることにしました。
かといって、今週の週刊エコノミストのような「無理なく買えるゾーン」で買おうとなると、近くに職場があればともかくたいてい通勤地獄になって、むしろQoLがマイナスに振れる可能性もあるのでその辺も注意ですね。
エコノミストの特集「家は中古が一番」。新築高すぎなので、リノベやこういう特集の需要ありますよね。30歳で無理なく買えるマンションは2150万円、50歳なら1440万円、割り切りゾーンは事故物件以外はもう目を瞑ってみない事にする! pic.twitter.com/Uz25xfqdv8
— どエンド君 (@mikumo_hk) October 31, 2016
P.S.
上記の経済資源は増やすことができます。家計収入を増加させるか・満足度に影響しない支出を減らして経済資源を100から110、120にするという方法です。前者は修行して戦闘力をアップさせる方向で後者は界王拳ということですね(余計にわかりにくい)ただ、こちらについても本ブログの論旨と違うのであまり取り上げることはしないと思います。
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