「最近フラット35の金利情報がありませんね」と読者様からお叱りを受けてしまいました。2015年11月の金利は1.550%です。今から申し込んでも11月の金利は間に合わず、12月の実行になるとは思いますが、日本国債10年利回りが0.3%に限りなく近づいてますのでほぼ変わらずの金利かと思われます(最近10年国債と機構債のスプレッド、利率の差がほんのわずかですが以前より開いてると思われます。)
2015年11月の金利ですが:
20年以下:1.280%
21年以上35年以下:1.550%
となりました。うーむ、この1年は変動がありながらも下限値に張り付き、という感じです。2年前から比べると、民間住宅ローンの金利は下がったとはいえ、変動幅はわずかですので商品力は相当高いと思います。
フラット35・借入金利の推移グラフ
一応の指摘ですが、フラット35は団体信用保険が付いていません。だいたい0.3%の金利上乗せで保険に入ることができます。FPさんの中には、この団体信用保険が割高であるとして、「収入保障保険」を薦められる方がいらっしゃいます。35年間の総コスト差は15%くらいになります。
両者の考え方の違いですが、
団体信用保険:残債一括返済
収入保障保険:残りローン返済期間分の定額の収入保障
となります。私はもしもの時に残された家族の選択肢を考えれば、残債一括返済の方が優れていると考えます。収入保障保険では残債割れした物件を容易に売却できなくなるからです。私は、少しのコスト差をケチって家族の選択肢を狭めたくありません。
間違っていると思います。
収入保障の保険金額は年金原価が債務を上回るように設定するのが一般的です。