2005年から2007年にかけて、首都圏を中心に「マンションバブル」がありました。日が経つにつれて、どんどんと相場が上がっていったのです。「新価格」「新々価格」という言葉が一時期流行りました。販売の好調さに、途中で値段をつり上げたマンションも知っています。
マンションバブルの波は、東雲キャナルコートにも及んでいました。そのバブルが頂点に達した2007年に販売開始したのが「BEACON Tower Residence(ビーコンタワーレジデンス)」です。
キャナルコートのタワーマンション用地は、北側にいくにつれ倍々ゲームな高値で落札されていきました。原価が上がったのですから、プライスは当然上がります。しかし、消費者にとってマンションをコンクリートの躯体と内装とそっけなく考えるなら、隣に比べて大幅に値上がったプライスを好ましく思う合理的理由はあまりありません。東雲新価格をどう理由付けするか、このマンションはデザインを洗練させブランド化することにしました。「マンション単体」でのブランディング戦略。当時あまり無かった試みでした。
コンセプトとしては、「生活の遊び場として東京を楽しみ尽くす」。東雲のこのタワーがその拠点と言うことですね。
目次
物件概要
- 物件名:BEACON Tower Residence(ビーコンタワーレジデンス)
- 総戸数: 41階建て440戸
- 大成建設の免震タワーマンション
- 東雲キャナルコート内
- マンション内に統一感のあるサインを使用
- 有楽町線辰巳駅徒歩9分、豊洲駅徒歩12分
立地・周辺環境
ビーコンタワーレジデンスは東雲キャナルコート内にあります。東側が唯一開けている運河で3方向は住宅です。北側にはプラウドタワー東雲・南側はキャナルファーストタワー・西側はキャナルコートCODANと囲まれています。45度斜めで立っているので前建て感はありませんが、低層は公団の影響もあり東以外は囲まれ感があるでしょう。
基本的にはスーパーはイオン東雲が最寄りで、他には豊洲駅に文化堂とアオキがありますがこちらは自転車でないと普段使いには厳しいかと。
東雲キャナルコートのタワーマンションは、自走式駐車場を用意しています。このマンションも自走式で、この点はタワーパーキングを持つマンションより維持費の面で有利です。
他のマンションも含めてトータルコーディネートされていますので、東雲水辺公園含め連続的な公園空間が広がっているのは、東雲キャナルコートの強みですね。
眺望
主要な眺望は南西・南東・北西・北東4方向あります。グーグルアースでの眺望シミュレーションはすべて地上100m、30F前後あたりです。
南西面は富士山が見えますが、正面に東雲公務員住宅が建っています。Googleアースではまだ建設中の東雲庁舎も建っています。
距離はある程度確保されているので圧迫感を感じるほどではありません。
右手に見えるのはキャナルファーストタワーです。
このマンションの中で最も開放感を感じる方角です。東京湾とディズニーランドが遠くに見えます。東京湾まで遮るものは無く、春・秋は気持ちいいでしょうね。
都心方向をのぞむ、夜景がきれいな方角です。こちらは豊洲〜晴海勝どきのタワーマンションが夜景の中心です。シミュレーションだと小さく東京タワーも見えますね。
これから生まれ変わる辰巳団地が眼下に広がります。辰巳団地は高層にはなりませんので、本マンションの中層階以上なら今の眺望が確保されます。
建物・内装
階高3.35m・スケルトンインフィル・免震構造と構造自体は最新のマンションと見劣りせず、一部凌駕します。黒とガラスを基調にしたデザインもかっこいいです。
- リビング天井高2600mm
- ボイドスラブ厚320mm
- サッシ高:2050mm
- バルコニー幅2000mm
- 二重床二重天井
- ディスポーザー付
- スケルトンインフィル
- オール電化
角部屋率がかなり高く、広めの部屋が多いです。
次回は、共用施設と相場観を取り上げます。
本物件の上階エレベーターホールから撮った北側眺望の写真です。クリックすると大きくなります↓
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