前回は、長谷工さんの二重壁工法を批判したのらえもんですが、厳しい制限の中で一番安く良いマンションを作るのは長谷工さんであることも良く知っています。ちょうど新建築の長谷工コーポレーション・マンション特集が発売されていたので買ってみました。
『新建築』2015年7月別冊 マンションづくりと街づくり 長谷工コーポレーションの手法 株式会社 新建築社新建築社Amazonで詳しく見る |
本ムックの特筆すべきところは、長谷工さんにとってのフラッグシッププロジェクトである、「深沢ハウス」を土地入札から入居・管理段階までのプロジェクト変遷を細かく記載したところでしょう。いろいろな制約の中、長谷工さんが全社一丸となってプロジェクトに乗り組み、見事成功させた事例でしょう。
画像出典:Wikipedia深沢ハウス紹介ページより
第一種低層住宅専用地域に19Fの建物を建てちゃったので法廷闘争は相当苦労したと思いますけどね・・・本プロジェクトのシンボルとなるD棟基準階の高さは3110mmで二重床二重天井、扁平梁の採用により、サッシ高は2200mmを確保。居室とリビング天井は2500mmで全棟免震は今のマンションでも通用するスペックです。
土地取得から、配棟構成の変遷、デザインウォールの設置など、マンション好きとしてはみるべき情報もりだくさんですね。
他にも最近の事例ですと、「プラウドシティ池袋本町」「Brillia City 横浜磯子」「The Kitahama」「ミリカ・ヒルズ ミリカ・テラス」などのマンションも配置図面や施工段階の様子などが紹介されていて、僕らみたいなマンション大好きクラスタにはたまらない一冊となっています。新建築はタワーマンション事例をよく見ますが、こうして一冊の本にまとめられると面白いですね。
湾岸もムック化してくれんかしら。布教用と保存用と閲覧用に3冊買うことを誓いますけど。
『新建築』2015年7月別冊 マンションづくりと街づくり 長谷工コーポレーションの手法 株式会社 新建築社 新建築社 |
この記事へのコメントはありません。