豊洲新市場の目玉、「千客万来施設」の運営に手を上げていたすしざんまいの喜代村が撤退を決断したそうです。いったん話は白紙に戻ります。
(追記→)新しく万葉倶楽部が手を上げ、平成30年8月から営業開始予定となりました
豊洲千客万来施設は「オープンモール+24時間温泉+ホテル」になることに!
豊洲新市場「場外」同時開設断念へ、「すしざんまい」辞退
2015/4/28 15:45 日本経済新聞(魚拓)
東京都が2016年11月に築地(中央区)から豊洲(江東区)に移転する中央卸売市場の場外観光施設の開設が1~2年遅れる見通しとなった。すし店「すしざんまい」の喜代村(中央区)が開発事業への参加を辞退する意向を固めたためだ。市場移転と同時に、観光客を引き寄せてにぎわいを引き継ぐ都の構想は出直しを迫られる
実はのらえもん、今年初めくらいにはこのままでは建たないという情報をキャッチしており、2015年2月頃に東京都に対して電話をかけ、以下の質問をしていました。
Q:「周辺に住むものです、千客万来施設の区画だけ工事がまったく進んでないように見えます、大丈夫なのでしょうか」
A:「大丈夫です、話は業者としています」
Q:「それは2016年末の豊洲市場移転にオープンが間に合うということでしょうか?」
A:「間に合う予定です」
間に合うっていったから記事化しなかったのに、嘘じゃん(血涙)!!!!!
一緒に手を挙げていた大和ハウスは、駐車場への導線が問題になって撤退のようです。そして、今回のすしざんまいの撤退決定ですが、漏れ聞こえたところでは「大江戸温泉いつまで続くの?中核施設である温浴施設で集客できない!」というのが理由だとか(本当の理由は知りません・・・そもそも大和ハウスと組んでないと応募資格すらなかったはずなので案外、企業自体に問題があるのかもしれません)
ただし、この辺東京都がちゃんとした答えを用意してイニシアチブをとっていれば防げたはずです。
おそらく提案・入札フェーズからのやり直しだと思われますが、東京都はこの結果を猛省し、次回はこのようなことがないよう調整力を発揮されることを期待します。
20150429続報:
喜代村のの会見を受けて、各社これについての続報がされています。スポーツ報知・共同通信など
整備の辞退は
・大江戸温泉物語の営業再延長決定で、目玉の温浴施設の集客や採算にめどが立たないこと
・大和ハウス開発予定だった5街区の優先開発権が認められなかったこと
という情報が出ています。前者がメインの理由だとしたら、見通しがそもそも甘すぎますし、後者は我田引水過ぎます。大和ハウスを欠いた状態では東京都の募集要項に引っかかるので、別の事業パートナーを見つけるのが先でしょう。今年の3月時点で「千客万来の開発準備室責任者」を年収500~800万円で募集している事実などを見ると(魚拓)、結局、デベロッパーでもない彼らには単独事業になった瞬間に、荷が重すぎる展開でした。
周辺住民だけでなく多数の混乱とスケジュール遅延を撒き起こした損害はだれが責任を取るのでしょう?三井等、別デベにあたるか、さっさと白旗あげるべきでした。
豊洲新市場、場外観光施設の計画振り出しに
大和ハウスに続き「すしざんまい」も辞退
2015/4/29 11:29 日本経済新聞(魚拓)東京都の豊洲新市場(江東区)の場外観光施設を巡り、すし店「すしざんまい」経営の喜代村(東京・中央)が開発を辞退した。2016年11月の市場本体との同時開場は厳しくなり、都は計画の練り直しを迫られる。辞退の背景には都との条件交渉や近隣施設との競合、採算性確保などの問題がある。連携を期待していた市場関係者にも影響が出る中、再公募の内容、行方が問われる。
(中略)
新市場の地元となる江東区は「非常に遺憾」と担当者のコメントを発表した。観光客を呼び込めるにぎわい施設の整備を前提に新市場を区内に受け入れた経緯があるためだ。「区民、都民との約束である、市場本体施設との同時開設を果たせないことについては都に重大な責任があると認識している」としている。
江東区側だって、千客万来とのセットが受け入れ条件なのですから、東京都のチョンボとの認識があるようです。