最終期に入ったBYAZの販売が終了すると、「パークタワー晴海」と「パークホームズ豊洲ザレジデンス」の販売まで、実は江東区湾岸エリアである豊洲・東雲・有明地区の新築タワーマンションの供給が一時途絶えることとなります。
この3地域どこにも売り出しがないという事態は、オリゾンマーレの販売(2003?)から今までで初めてのことです。といっても、この10年間でかなりのマンションストックができあがっておりますので、この場で改めて一つ一つご紹介していきましょう。詳しい情報については、兄弟Webサイトである「のらえもんのマンション図鑑」をごらんください。
今回は豊洲編です。
江東区豊洲はもともと工業地帯でした。東京石川島造船所(現IHI)・巴組鐡工所(現巴コーポレーション)が現在の豊洲2・3丁目で操業していましたし、豊洲6丁目は東京ガスと東京電力がそれぞれ使っていました。
工業用地から住商用地への流れが変わったのは、有楽町線の豊洲駅開業(1988年)でしょう。この年に東京都は臨海副都心計画と「豊洲晴海開発基本方針」を発表します。
その後、2005〜2007に豊洲4丁目に超大規模板状マンションが建設されますが、現在の豊洲人気を決定付けたのはなんといっても「ららぽーと豊洲」の開業です。都心近辺にこれだけ大規模なショッピングセンターは存在せず、湾岸の生活クオリティは一挙に上がりました。
その後は、有楽町線で都心に直結していることの利点もあり、臨海副都心のお株を奪うように豊洲は急速な発展を遂げました。豊洲1〜5丁目の主な開発は終了に向かいつつあり、豊洲6丁目の開発が進みつつあります。6丁目の開発が終了すると4・5丁目の古い住居建て替えの話が出てくるのでしょうね。
キャナルワーフタワーズ 竣工:2000年
拙ブログでは今までほとんど触れてこなかったタワーマンションの一つです。豊洲1丁目で豊洲の北西に位置するツインタワーですが、このマンション、僕入ったことなくてですね。。。今度下調べした時に更新しておきます。このキャナルワーフの脇を通りがかると、先日まで大規模修繕工事がされていました。タワーマンションの大規模修繕はほとんど例がないだけに、その分野ではトップランナーです。形状も今主流の経済性に優れた真四角と違い、下層は四角で上階は八角とユニークです。
豊洲シエルタワー 竣工:2006年9月
こちらもほとんど触れてこなかった、というより専有部に入ったことがないマンションです。1階のペルエメルには大変お世話になっています。UR賃貸と同居するタワーマンションで、32階から上の150戸が分譲戸数となっています。立地面では有楽町線とゆりかもめ直結という最強マンションですが、北側に超高層オフィスビルが立つ予定です。戸数の関係上、たまにしか売り物件が出ません。
アーバンドックパークシティ豊洲 竣工:2008年
豊洲で一番大規模かつ高いタワーマンションです。三井不動産のパワーを注ぎ込んだかのようなランドスケープデザインといい、西側レインボーブリッジの眺望といい、地域内では最も人気の高いタワーマンションでしょう。棟内コンビニはフルサイズのローソンが入居していたり、50階にバーラウンジ・1Fにカフェと超大規模を活かした共用部も魅力です。
また豊洲駅前の開発が終了すると、こちらのマンションからららぽーとを通じて雨に濡れずに豊洲駅まで行くことができるようになると聞きました。
THE TOYOSU TOWER 竣工:2009年
豊洲3丁目に並んで立つタワーマンションのうち真ん中のタワーです。
外廊下タワーなのに豊洲3丁目でもっとも人気があるタワーマンション(実際に見学してみるとなんとなくわかる)で、人気の秘密はこのタワーの上品さと住むことを考えた際の利便性、そして商業施設に面していないので少し静かなところなところでしょうか。
シティータワーズ豊洲 ザ・ツイン 竣工:2009年
豊洲からスーパービバホーム方面に歩いてすぐ見えてくるマンションです。
細長いガラスカーテンウォールのツインタワーはこのマンションの特徴で、玄関エントランスに入ると4層吹き抜けの巨大ロビーが出迎えてくれます。
「ホテルライクな暮らし」に最も近いのがこのマンションと兄弟のザ・シンボルで、内廊下であることもホテルライクさを底上げしています。豊洲駅まで徒歩4分とシエルタワーを除きもっとも駅に近いタワーマンションです。
シティータワーズ豊洲 ザ・シンボル 竣工:2009年
豊洲ツインが細長いタワーとしたら、こちらは塊感のあるソリッドなガラスカーテンウォールタワーマンションです。ツインと非常によく似ているのは、住友不動産のマンションというだけでなく竣工時期もほぼ一緒ということもあります。ただツインにくらべ販売時期はだいぶ後になりました。こちらも吹き抜けのロビーが非常に印象的です。
北側都心方向に高い建物があまりない(キャナルワーフくらい)なので都心方向の眺望にすぐれたマンションとなっています。
次回は東雲地区のタワーマンション概要をお伝えしましょう。
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