いまでこそ「豊洲」という名前は全国的にも有名になり、一種のブランドとなっています。
しかし、今からわずか10年前の豊洲は、まだ全国に名を知られた地域ではなく、再開発計画まっただ中の地域でした。私もこの頃の豊洲は訪問したことがありません。当時の湾岸マンションはどちらかといえば、品川・天王洲アイル近辺がメインだったのではないでしょうか。
「東京フロントコート」は、ビバホーム豊洲もららぽーとも無い頃に販売が始まりました。丸の内・銀座に近い場所に経つマンション、なので東京フロントコート。今だったら「豊洲」が名前に入るでしょうね。本物件の施工を担当した長谷工コーポレーションはこの前後で、「プライヴブルー東京」「スターコート豊洲」といった板状形超巨大マンションを豊洲4丁目に作りますが、この次の物件から名前に豊洲が入ります。
松雪泰子さんがイメージキャラクターでした。キャッチコピーは「東京をガマンしない」。なんとなく後ろ向きな気がするコピーなのが当時の豊洲の位置づけを表しています。その後、ここまで豊洲が変貌するとは当時誰も予測できなかったでしょう。
当時の周辺環境パンフレットを見てみると、造船関係工場跡の空き地が広がり、まさにこれからという地域でした。
画像出典:湾岸中古マンション価格ナビより
物件概要
- 物件名:東京フロントコート
- 総戸数: 981戸
- 豊洲駅に近い超大規模マンション・間取りはゆとり有り
- 駐車場設置率100%
- 有楽町線「豊洲」駅徒歩4分 ゆりかもめ「豊洲」駅徒歩6分
立地・周辺環境
東京フロントコートは、北東側を運河に面し、北西側は道路を挟んでビバホーム、南西側は豊洲4丁目アパート、南東側にプライヴブルー東京といった立地です。
大きな中庭をロの字型に囲んだ配棟計画となっており、東側棟を20F・西側棟を14Fとして東側上層階の眺望にも配慮した形となっています。基本的に南西側方向を向いた住戸なのでお見合いではありません。
最大の特徴は大規模な中庭と、100%自走式駐車場、そして豊洲駅に近いこと。豊洲駅徒歩4分のメリットはかなりあります。また歯科・小児科・整形外科・薬局からなるクリニックモールが入居しています。
タワーマンションでないので、眺望は省略いたします。
建物・内装
基本的には長谷工さんの標準仕様です。
- リビング天井高2450mm
- 直床スラブ厚200mm
- ディスポーザー付
- スロップシンク付バルコニー
入居から9年が経ちますので、最新マンションと比べると細かいところは違いますね。
販売時平均坪単価200万円以下の余裕のある時代のマンションですから、80〜100平米な部屋が中心です。最近のタワーマンションですと、坪単価の上昇に伴い80平米以上の部屋の設定が極端に少なく、しかも総額が高くなります。子どもが3人とかだと90・100といったサイズ感の4LDKが欲しいといった需要があります。また、後ほど触れますがこの物件は管理費が安く、広めの部屋でも維持コストが安いです。
次回以降で、共用施設と相場観、感想を取り上げます。
↓入居から9年経って、中庭の樹がいい感じでかなり育っているのがわかります
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