このケーススタディ集は、のらえもんに実際にあった相談を元に、情報をぼかした上で、私がどう答えるかをシミュレーションしたものです。
ゆえに、実際の回答メールとは若干異なりますが、要旨はかわりません。
「幹線道路沿いの部屋を検討していますが、騒音を心配しています。夜眠れない等あるのでしょうか」
画像出典:coneta.jpより。フリー素材のため、題意とは関係ありません
Q:
のらえもんさん、お世話になっております。Dと申します。
(略)
今、■■マンションの○方向の部屋を購入検討していますが、妻が騒音問題に対してかなり心配しています。
この方向ですと、幹線道路から近い部屋になってしまいます。あまりに音がうるさいと寝られないのではと考えてしまいます。
(以下略)
A:
Dさんこんばんは、のらえもんです。
騒音問題に対しては、受忍限度に個人差があるので絶対に安心であるとは言えません。ただし、普通の人ならうるさくて眠れない!ということは無いと思っています。
幹線道路沿いで騒音問題の心配があると言えば、直近で私の守備範囲の新築マンションですと、パークタワー東雲とパークタワー豊洲がこれにあたります。この2マンションの西側は晴海通りを向いてますがの騒音がウルサくて夜も眠れないというのは聞いたことがありません。
有明のマンション南東側は、晴海通りより交通量の多い首都高速側を向いていますが、こちらも夜眠れないというのは聞いたこと無いですね。
もちろん、窓を開けていればそれなりに音はしますので、落ち着いて寝たい時は窓を閉める必要があります。
基本的に、ちゃんとしたマンション会社なら事前に騒音を計測し、その結果から専有部サッシの遮音性能を決めます。面白いのはこのとき「無音」を目指さないということです。
話は変わりますが、無響室に入られたことありますか?残響をほぼゼロにした部屋です。自分から音を立てないと音が全くしません。
無音になると、落ち着くのかといえば、めちゃめちゃ気持ち悪くなります。しばらくすると自分の心臓の鼓動が聞こえて息苦しく感じます。人類が進化の過程で無音を経験していない証拠です。自然界では無音環境はありえず、たえずなんらかの雑音がしています。その折り合いをつけながら、人類は生活していました。
そのため、TVを消して、耳を澄ませばそれなりに外の音が聞こえるようにマンションは設計されています。必要以上にサッシの遮音性能をあげて外部からの音をシャットアウトすると、不思議なもので今度は上下左右からの雑音、例えば足音等の生活音が気になってくるからです。
もちろん、目の前が消防署だったり、救急センターだったりすると騒音は避けられないでしょうね。そうでなければ、割り切って考えられる程度だと私は考えます。
のらえもんは相談をお待ちしております。
→こちらをご一読の上、いつでもどうぞ!
管理組合役員時代に「近隣住戸の生活騒音クレーム」がありましたが、低層階よりも高層階の方が多かったです。
のらえもんさんが仰るとおり、建物外からの音が少ない分、中の音が気になるのかもしれませんね。
無音を目指さないって説得力がありますね。 ウチも幹線道路に比較的近く、マフラーを改造してあるバイクなんかが通ると、結構、聞こえて来ます。でも、生活をする上で騒音でイライラするとは感じたことはありません。 比較的新しい物件ならそんなに気にする必要は無いと思います。
有明のマンションに住んでおりますが 南東向きで首都高の音が気になると管理組合に提示されている方がおります。
防音壁を設置してほしいとの要望を区長に出すとか出さないとか。。
週末の夜などバイクの走り屋さんの音が意外に響いたりして気になる方はおられるようですね。
むしろバルコニーにこびりつく油と粉塵のほうがネックですね。ケルヒャーほしいです。