国土交通省が毎年4回発表している地価LOOKレポートが公表されました。
豊洲は“当地区のマンション市況は徐々に回復している”とコメントされていて、前期に引き続き0~3%上昇グループに入りました。いい傾向ですね。
もう少し詳しく見ていきますと、鑑定評価員(不動産鑑定士)コメントとしては
・超高層マンションのエンドユーザー需要は東日本大震災前の選好性を取り戻している。
・高層マンションの賃貸需要についてもほぼ回復し、賃料水準も横ばいで推移したと見られる。
・防災装備を充実させたマンションの売れ行きは好調であるが、震災前に竣工した分譲住戸の処分も引き続き急がれることから、前期と同様、実質的な価格上昇にはいたっておらず、マンション分譲価格はおおむね横ばいで推移してきている。
・マンション賃貸市場も東日本大震災前の状態にほぼ戻ってきており、高層階の稼働状況も徐々に良くなっている。
となっています。悪くない感じです。
地価推移:豊洲は3期4半期連続上昇判断
ただし、地元不動産関係者の声はもう少し厳しくて
・取引件数が停滞気味である理由は、需要者が豊洲の中古価格と隣接地区の新築販売価格と販売状況を勘案のうえマンション購入を検討するという、様子見の状況が定着したため
・豊洲の中古マンションのもう一段階の価格調整が必要となる可能性が高い
・依然としてやや書いて有利の市況が続いている。晴海地区や東雲地区での新規供給の影響で、総額6千万円以上の物件は買い控えられた感がある。
豊洲でも5千万円台の物件や、豊洲周辺の3千万円から4千万円台の物件には動きが見られ、価格帯によって影響度は異なるようである。
・競合エリアとの価格差が縮まっており、更なる価格調整が求められる可能性が高まっている。
という感じで、地元不動産関係者の声は私の認識とほぼ一致しました。
私が主に見ているのは、豊洲ではなく隣接地区ですけどね。
参照:国土交通省 主要都市の高度利用地地価動向報告~平成24年第2四半期~
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