ネタがないので、困った時のask.fmです。既に600以上の質問にお答えしているので、過去の質問から随時掘り起こしていきましょう。
有明のタワーマンションのキャラクターを教えてください
Q:
オリゾンマーレとガレリアグランデとブリリアマーレ有明とブリリア有明スカイタワーとブリリア有明シティタワーとシティタワー有明の違い、という質問に関して、「それぞれキャラがたっている」とのことでしたが、それぞれどんなキャラなのでしょうか?
A:
昔このような疑問に真正面から答えた表なんかも作ってましたが正直、いまとなると恥ずかしくて公開できたもんじゃありません。いまの感想を以下まとめてみました。
“有明型タワーマンション”の祖であり最初から完成系のコンパクトタワーマンション。シノワズリーをテーマに、美しい水盆のアプローチから、色大理石に彩られたエントランス、最上階に共用施設をすべて揃えて住民全員で眺望と施設を共有するコンセプトなど、いまも古さを感じさせないデザイナーズタワーマンション。オリゾン販売当初は、ゆりかもめの豊洲延伸前で周辺は何もないところに400戸弱のひとつの街を作り上げました。
最初にロビーへ入った時の衝撃はいまでも忘れません。天井まである緑色のドアが開くと一面色大理石のロビーが出現します。のらえもんは、湾岸中古タワーを見るならぜひみるべきタワーのひとつに推薦しています。
オリゾンマーレとはまた別の発想に基づいたプロパスト直系タワーマンション。暗めのシティホテルを意識した内装は、いまでも秀逸。エントランスのアプローチから一気に3階にエスカレーターで上げてしまうという動線設計はこれ以前のマンションでは数例を見るだけであり、湾岸では初。以降の湾岸マンションにも思想は受け継がれている。
明るく開放的なエスカレーターから自動ドアが開くと、暗くて照明のコントロール下におかれたロビーが出現します。「居住用マンションのロビーは明るいもの」という常識を覆すデザインです。27階エレベーターホールのロッソ大理石で囲まれた空間も見事。
有明型タワーマンションの戦艦大和。湾岸タワー共用施設戦争に終止符を打った。これ以降のマンションは、豪華を競うのではなくコミュニティ施設へと緩やかに変化していく、ひとつの時代の最後を飾る集大成。最上階に共用施設をすべて集めるというオリゾンマーレのコンセプトを受け継ぎつつ、開発規模の大きさの恩恵を最大限に受けている。バー、空中庭園、スパ、プールどれをとっても圧巻である、しかし、専有部は先行事例よりデチューンされてしまった(たぶん東京建物のせい)。
共用部の規模といい内装といい、ここを超えるところはもう現れなさそうですね・・・夢の続きを見るマンションとしては最高峰じゃないでしょうか。
有明にありつつ、他の有明型タワーマンションコンセプトを真っ向から否定したマンション。「有明の最大の利点って何?海越しの眺望でしょ?」という眺望is正義というコンセプト。3階分の吹き抜けを使ったロビーも圧巻。地域初の免震とあって、分譲当初は割高といわれつつも、値下がりはしていない。北西側に有明アリーナが建設されることが決定し、北西高層階の永久眺望が確定した。
ロビーをここまで広くとっているのは有明随一ですよね。エントランスは、住民もゲストも絶対使う場所なのでここにお金を使うという住友不動産の戦略は間違っていないと思います。
引き渡し直前に、震災が起こってしまった悲劇のマンション。だがそれは東京建物に数億円の無償補修をさせたことに等しい。内廊下と外廊下が選べる珍しい構造で、12階までと33階が内廊下。それ以外は外廊下。コンセプトは兄弟のマーレが60年代アメリカ的ゴージャスならこちらは現代的ミュージアム。素材よりも装飾に力点が置かれている。
美術館がコンセプトだったので、探すと棟内はいろいろと調度品が置いてます。バーラウンジの美術関連書籍はなかなか秀逸です。
東京建物有明シリーズ第三弾。持分4割の住友の影響はほぼ見られず、東京建物色が強い。震災後の設計で免震構造を採用し敷地内はすべて液状化対策済み、かつ他の有明物件よりワンブロック海側に近いので眺望がとても良い。先行事例をよく研究した結果、プールよりスパの方が稼働率が高いと判断。全体的には肩肘張らないカジュアルな雰囲気でまとめている。開発面積と塔形状が良いこともあり専有部のスパンはかなり広くとられており、専有面積にしては広く感じる間取りが多い。
ブリリア有明シティータワー最上階は都内でも最強の眺望条件が揃ってます。他のマンションと違って最強の眺望をさらに活かすために、33階のフロア面は一段高くなっていて床面から窓が立ち上がる形になっています。ダイレクトウィンドウではないのですが、この工夫により眺望をより楽しめるようになっています。
有明のマンションは、それぞれにわかりやすい特徴があって中古で買うときに悩みそうですね。
個人的には、プロパストのノウハウに大企業である東京建物の資金力が加わった、マーレが有明の完成形のような気がします。
共用施設が豪華すぎると管理費が高くなることが知れ渡った以上、プールなどの水系は今後なかなか作りにくいでしょうね。
ガーデンシティのマンションのコンセプトは、シティータワー系なのかブリリア系なのか気になるところです。ドゥトゥールを超えるようなマンションにして欲しいです。
ブリリアマーレ有明は修繕50年計画なので、維持費の大幅値上げの心配は少ないと思います。
震災前の超高層なので、エレベーターの地震対策と設計の長周期地震動対策が少し不安かと。
管理費・修繕積立費ってそれぞれ全然違うのでしょうか?
先代有明マンションの良さを取り残しつつも、現実な共有施設や住みやすさを追求したブリリア有明スカイタワーが一番良いかと考えています。のらえもんさんの言う通り売り出しの時期が良くなかったので、そのイメージで想像以上に低い評価をイメージを持たれている気がします。