読者からの質問です。本日はこちらに答えていきます。
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お名前: カナ
カテゴリ: 中古マンションの購入に関すること
相談内容: いつもお世話になっております
先日、両手仲介に関する記事を読んだ際に気になったのですが
世の中にはSUUMOに掲載されない物件が何%ぐらいの割合で存
ずっとSUUMOだけで良い物件がないか探し続けてたのですが
両手仲介なるものが存在するということは、いろんな不動産屋さん
その記事のコメントに、大手は8割が両手仲介だとあったので
じゃあSUUMOに載ってる物件なんてほんの一部でしかないので
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カナさん、ご質問ありがとうございます。お読みになった記事はこちらですね?
Q:まず、両手仲介によって売却される割合はどれくらいでしょうか…。中野さんご自身は両手仲介が多いですか?
A:私は半々くらいです。
もちろん案件によってケースバイケースだとは思いますが、大手の会社さんだと8割方は自社(両手)で決めているのではないでしょうか。
このインタビューは、すごーーーーく考えられていて、かつ仲介マンに対して本音をガチンコで聞いている記事は世の中にほぼ無いので、まだ読んでないよ!って方は上記のリンクを一度読んでみてから、先にお進みください。
さて、不動産仲介店の立場になって考えてみましょう。
片手取引:売主もしくは買主の片方から仲介手数料をいただく
両手取引:売主と買主、双方から仲介手数料をいただく
ということで、両手取引は一粒で二度美味しい取引となるので、当然のことながら、両手のほうが嬉しいのです。さて、両手取引を成立するために、買主をどう見つけてくるのでしょうか?もちろん、「このマンションをお探しの方がいらっしゃいます、弊社の顧客データベースから…」の場合もウソじゃなくありえますが、基本的にはポータルサイト、つまりSUUMO・HOME’S・atHomeからの反響営業となります。あとはチラシ広告からの反響も稀にあるでしょうか。なので、零細でも超大手不動産仲介店でも、ポータルサイトからの反響が命なのです。
すこし誤解があると思うのですが、以下のルールです。
・仲介店は売主と専属媒介もしくは専属専任媒介を結んだ場合、業者間ネットワークであるレインズに登録する義務がある
・原則、「自社の反響」と「レインズ経由の他社からの反響」に差をつけてはいけない(他社の反響を理由をつけて全部断ると”囲い込み”となる…だが昨今の湾岸では超あるある)
・媒介契約後からレインズ登録までは専属専任媒介で5日、専属媒介で7日のタイムラグを認められている
・両手取引が欲しい仲介業者は、レインズ経由の反響は片手になるため、レインズ登録をギリギリまで遅らせポータルサイトに先出し、反響を取る方がメリットが有る
・両手にするためにはポータルからの集客が有利なため、一般媒介の場合はあえてレインズに登録しないこともある
ということで、むしろ「ポータルサイトの方が情報が早い」ということになります。カナさんの探し方は正解なのです。
できる仲介マンは、単に顧客が言っている要望を鵜呑みにせず、自身の経験やヒアリングから「お客様の希望条件であれば〜」と別角度の提案をすることも求められます。ということで、日々、ポータルサイトのチェック+連絡を取った仲介業者からの提案待ちで良いかと考えます。
こんな感じで、だいたい毎日なにかしら答えています
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