アベノミクスで住宅ローンの金利が上がる!というニュースが新聞・テレビで毎日のように流れています。実際、長期の住宅ローン固定金利については25年4月の最安値水準から上昇トレンドに入っています。
ではこれが変動金利もすぐに上がるか?と言えば、そうでもなさそうです。
このブログでも何度も書いていますが、変動金利は短期金利によって決まるからです。
「無担保コール翌日物金利」に代表される1年未満のお金の貸し借りをするマーケットの指標が短期金利ですが、これは日本銀行がコントロールしています。日銀は、インフレ率2%になるまで短期金利を上げないと宣言していますから、しばらく変動金利が上がる事は無いでしょう。
さて、金利は変動金利が一番安いという常識を覆す商品が最近できました。
「当初固定金利3年・0.6%、その後の金利優遇1.6%」という商品です。
どこの銀行が提供しはじめたかといいますと、
三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行です。
なぜこんなキャンペーンが可能になったかといえば、日銀が金融機関の融資増加促進を目的にした「貸し出し増加を支援するための資金供給」制度を利用するからでしょう。これは銀行が政策金利(0.1%)で最長4年まで日銀から借り換えが可能な制度で、これを利用すれば、住宅ローンを販売する銀行は0.5%のサヤを抜ける事になります。
住宅ローンを組める事はサラリーマンの数少ない特権の一つです。この制度、日本円の貸し出し枠は11兆円と決まっています(もちろん全部が住宅ローンにまわるわけではない)のでそんなに長続きはしないと思われます。
既に住宅ローンを借りている身としてはうらやましい制度です。もし住宅ローンの変動金利を検討されている方は、このキャンペーンを利用するのはいかがでしょうか?
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