リモートワーク、テレワーク、在宅勤務。なんでも良いですが、最近新聞や雑誌を見ると「リモートで会社に行く必要がなくなった。そこで地価の高い東京を出て郊外に住み替える動きが出ている!」という記事をよく見るようになりました。私の棲まう湾岸エリアは今後どうなるんだろうか…ちょっと心配になりますよね。
実際に、東京23区の人口は4ヶ月連続で減り続けています。
おおお、凄い減っている、まっかっかですね。
1月から10月までで、各区人がどれだけ増減したかを見てみましょう(東京都発表の推定人口総数と前月増減はデータとして矛盾しているので、推定人口総数の10月から1月の人数を引いた値でグラフ化します)。
トップは品川区の+5,825人、続いて江東区+4,796人、世田谷区+4,771人、大田区1,979人と続きます。
逆に大きくマイナスだったのは、江戸川区の-3,053人、豊島区-3,056人、新宿区-3,873人となっています。この3区が23区のなかでもぶっちぎりのマイナスとなっていますね。なぜこの3区なのでしょうか?それは外国人がコロナのさなかで帰国が相次いでいるからなのですね。
こちらは、各区別外国人の人数です。
1月から4月にかけてはほとんど外国人の数は減っていないのですが、そこから10月の落ち込みが激しいです。濃淡はあれど全区すべてマイナスとなっています。一番大きく凹んだのは新宿区の-6,241人。ついで豊島区の-4,069人です。江戸川区も-2,072人となっていますね。
先程の1月から10月の全体増減から外国人の影響を取り除くと、日本人人口の増減が取り出せます。
上位陣はさほど変わらず。なんと品川区は10ヶ月で日本人人口が6,000人以上も増えているんですね!以下、世田谷区と江東区が突出して伸びている3区となります。そして、江戸川区が23区中唯一のマイナス。
さて、このグラフからわかることは、「2020年全体で考えると郊外への人口流出はおきていない」ということです。(さてここまで書き終えて、今回のエントリを書くために参照しているデータの末尾※に外国人と日本人の増減が出ていることを発見しました・・・)ただし、直近3ヶ月の人口動態を見ると、日本人は数千人づつ23区から出ていっている傾向にあります。
※東京都の人口(推計)でエクセルデータがダウンロードできます。
来年の年度切り替わりの時期までこの状況が続けば、郊外への人口流出は本物の動き、とも言えるでしょう。
23区の住宅価格は高くなりすぎました。リモートワークで住宅購入に目が向いた夫婦がいざ住宅を買おうとしても高すぎて途方に暮れる。そんな相談がいくつかありました。ご予算5000万円くらいの方々は、都心への距離よりも広さに妥協せずより郊外へ目が向いている、というヒアリング結果もありますし、実際に近郊から郊外の戸建て分譲は活況を呈しています。
一方で、東京の湾岸エリアは3LDKの争奪戦が置きていて、中古でもご予算が7000万円台、新築なら9000万円くらいの世界になってきました。こんなに高くなっても、希少性があればすぐに売れてしまう。二極化が進んでいる証拠です。
興味深いデータでした。品川区の人口は(通年では)増えているんですね。
パークシティ武蔵小山ザタワー、シティタワー大井町、グランドメゾン品川シーサイドの杜で1700戸超あるので
これらの影響は大きそうだなと思いました。
(スミフは売り残すので正確には分かりませんが)