私、週1でしかリモートワークを使っていませんけど、オフピークしててもあからさまに電車が空いてますね!日本人やればできるじゃん。
今回、狭い場所に集まっているのよくないということで、かなり多くの企業で在宅勤務が一斉に開始されていると聞きました。そして気づいてしまったかもしれません。
「あ、リモートワーク快適じゃん。もう週2・週3の勤務でよくないか」と。
もっといえば、「求められるのは結果であり、時間拘束ではない」ということも。
社会の流れがもしそうなれば。いや、社会全体がそうならなくても今回導入した多くの企業でリモートワークの利用が「ふつうのコト」「利用するのが憚られない雰囲気」になれば、通勤電車の”痛勤”は劇的に緩和されますし、1時間電車に揺られることも、週3なら我慢できる、という人も出てくるかもしれません。となれば、
少しでも都心に近く!駅チカ!!利便性!!!そのためには、狭くてもやむをえない!
いまのマンショントレンドが変化して、「都心から少し遠い街でも自分が気に入った場所に住む」「リモートワークが前提になるので、部屋に広さが必要になる。狭くてもいいから夫婦それぞれ、ゆるやかに干渉されない書斎スペースがいる」など、住宅選びに多様性が出てくると良いと、私は思っています。
リモートワークは、仕事中に雑事に邪魔されないことが大前提。夫婦それぞれ別会社であれば、セキュリティの観点からも最低限の衝立や壁が必要です。今、主流になりつつある50平米前後2LDK住まいとなると、DINKSならともかく子どもがいた場合は、さすがにスペースの問題で詰みます。
ここでは、3つの可能性について考えます:
①マンションの中、もしくは至近距離にコワーキングスペースが入居している物件が人気化する
例えば【幕張ベイパーク】の中に「TENT幕張」というコワーキングスペース&シェアオフィスがあります。幕張ベイパークは長い時間をかけてタワーマンションが6本建っていく予定ですが、その入り口にこうしたスペースが用意されているのは本当に心強いですね。
TENT 幕張 公式Webページより
他にも、【ブリリアタワー有明ミッドクロス】の2Fにはミッドクロススクエアが入居します。これは地域住民にも開放されたワークスペースが設置され、当然ここの住民はリモートワークが可能になると聞いています。こうしたプロジェクトはこれから増えていくでしょう。
②スタディスペースがある物件が、一部テレカン対応になるなど進化する
タワーマンションで人気の施設といえば、スカイラウンジやジムだと思うじゃないですか。実は、スタディスペースが人気です。子どものswitchから中高生の勉強、大人の仕事まで大人気。でも、スタディースペースではテレビ会議ができません。お静かに、というのが原則ですので。ならまだ、スカイラウンジの方が声を出せていいのかもしれない。
勝どきザタワーのスタディールーム。
空調の関係もあるでしょうけど、高速無線LANにテレカン対応できる個室になれば、更に利用価値が高まると思います。いま企画されている新築マンションですと、単身者向けマンションである、【リビオレゾン勝どきnex】にはコクヨと提携したワークラウンジが付帯します。同種のアイデアとしては、コインランドリーとかけ合わせた【イニシア大森町N’sスクエア】、マンションとは別の独立共用棟に予約制個室まである【ルネ横浜戸塚】などがあります。
リビオレゾン勝どきnex 公式Webページより
③必要部屋数+2畳といったDEN、マルチスペースが人気化する
DEN=納戸の事ですが、「こもり部屋」「書斎に使えそう」なスペースがこれから人気でそうです。寝る場所・暮らす場所ではなくて、あくまでも集中して仕事に向かう場所なら、空間の狭さはむしろ武器になります。いま、土地と建築費の高騰で非常に厳しい状況ですけど、特に近郊・郊外マンションなら、これくらいのスペースを付加価値として認めても良いのではないでしょうか。
いかがでしょうか。実は、
- マンション単体でスペースを囲わず、外に開かれたリソースに容易にアクセスできるようにする
- マンションの共用リソースとして、リモートワーク対応スペースを作る
- 専有部内に、リモートワークに適したサイズの場所を作る
という3段階のアイデアです。1の発展形として隣接商業施設やビル内にコワーキングスペースが入居しているところが人気化するなども考えられるでしょう。
なお、駅近に必ずしもこだわる必要が無い、専有部や共用スペースでリモートワークをして、充実した毎日を過ごす、ということでしたら・・・やっぱりHARUMI FLAGが最適解のような気もします。海と緑に囲まれ、様々な共用ワークスペースも用意されて、駅から遠いけど物理的には近いので電車に乗ってしまえば楽々都心アクセス。やはりずるい。
HARUMI FLAG 公式Webページより。棟をまたいでさまざまな共用スペースが利用できる。その中には超高速の無線LANが整備されたワークできるスペースもある。物理的な距離も都心に近い。
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