佃二丁目の一部で再開発準備組合の発足に向けた動きが加速しているようです。
住・商・宿泊延べ10万平米/22年度以降着工へ準備組合/佃2丁目再開発
建設通信新聞 2019-01-21 4面
https://www.kensetsunews.com/archives/279942
東京都中央区の佃2丁目地区で、地元権利者らが再開発事業を検討している。住宅や商業施設、ホテルなど総延べ10万㎡を超える施設を検討中で、2022年度以降の着工となりそうだ。これまで勉強会の場で検討を進めてきたが、今後は準備組合の設立を目指す。三菱地所グループと佐藤総合計画が参画している。(中略)現時点では、容積率ベースで総延べ10万5000㎡程度の再開発施設を想定している。施設配置のゾーニングでは、敷地東側に低層の商業施設、中央に高層マンション、西側をホテルとし、南側に広場などを配置する案を検討中だ。各施設の規模は、商業施設が延べ3万㎡程度、マンションとホテルで総延べ7万5000㎡程度となる見通し。
こちらの再開発について、地域の反対派のみなさまが三菱地所が作っている説明会資料をFacebookにアップロードされていますが、この青写真、なかなかすごいですね。タワマン+商業施設というと、横浜ベイクォーターに似てるかな。三菱地所だと「マークイズ○○」かもしれませんね。
もちろんこの下の想像図は、容積率の割増を受ける前提のようです。この通りに建てられるかどうかはわかりませんが、今のところ下駄履き商業施設+タワーマンション+ホテルという計画のようです。
まだ佃二丁目において再開発が行われ、上記建物が立つと決まっているわけではありません。再開発の準備組合の設立発起人会をつくり、そこに一定数以上の加入者が入らないと成り立ちません。反対派が予想よりも多くて、加入者の割合が伸びなければ、結局おじゃんになる可能性もあります。しかし、月島・佃一帯には大規模商業施設といえるものは無かったので、この青写真は魅力的でありますね。周辺のマンション価値も向上しますし、この地域の木密解消という錦の御旗もあります。
早ければ、2019年中に準備組合設立へ、2022年以降に着工となるようです。
容積率450%に300%割増で750%って豪快。
東京都中央区のマンション規制(というよりもマンションへの優遇措置をやめる)以降の都市再開発のスタンダードは、タワーマンションを含みながらの商業施設とホテル+広場機能なんだなと思うような青写真ですが、行政のルール変更でこうなるんだなーと思う次第です。もう少し前なら、巨大なタワーマンション2、3本がそびえ立ってた計画になっていたでしょう。
しかし正直なところ、この場所にこれだけ大きい商業施設を入れても何が入るのか、私にはさっぱり想像がつかないんです。
最近はどこも、高い建物を立ててもそこに人を集まらせることが困難らしく、旧来の平面でごちゃっとしているところに人が集まっています(例外はだだっぴろいフロアを持つららぽーとのような郊外型SC)。例えば渋谷だとヒカリエに外人はいないけど、道玄坂にはたくさんいるみたいな。月島・佃のエリアも典型的な下町としての商業集積がある中で、こうしたきれいな商業施設を作ってもテナントと人が集まるのかな・・・と正直思ってます。佃は思ったよりも高齢化進んでるから、蓋を開けてみたら3階以上は巨大な医療モールだったりして。
ただ、今後は単純にタワーマンションは建てられなくなっているので、今後どうなっていくのか要チェックですね。
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